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映画「アナウンサーたちの戦争」感想
TV版があったことも知らずに観てきました
というか、劇場版はNHKのドラマの再編集版という位置付けなんですね
終戦から79年
年々遠くなる戦争の「記憶」や「記録」を少しでも繋ぎ止めないと、というささやかな思いがあります
何も知らない世代に、こうやって記録を残してもらえることに感謝するとともに、勉強しないとといつも思う
これを観る前日に「永遠の0(ドラマ版)」を観たのですが、「マスコミが国民を煽動して、戦争へ向かわせた」と指摘する描写があり、これは新聞社に対するそれだったのですが、今回のこの映画ではラジオのアナウンサーたちの「戦争」が描かれます
アナウンサーたちも、こんなことになっていたとは…
戦争物はたくさん観てきましたが、こういう切り口の映画は初めてだったので新鮮、というか、知らなかった…
恥ずかしながら知らなかった…
声でのプロパガンダ、電波戦
考えてみればラジオこそ、この時代の「即時性」のある情報源なんですよね
今の時代ならネットが担うところを、ラジオというか「電波放送」が担っていた
事実を真実を捻じ曲げて伝えさせられる、愛国心を煽るような情報を伝えさせられる
戦争なのだからと従う人、事実を伝えるのがラジオだと、抗う人
苦悩しながらも従わざるを得ない、その「状況」…
なにもかもが辛い…
観ていて辛いのに、圧倒されるのも事実…
声に熱を載せて意思を載せて…
俳優さんたちの演技にも、その声にも、映像にも圧倒される
やすけんも、高良くんも良かったけど、主演の森田くんが…圧巻
特攻隊員たちとのやり取りや、その後の雨の中のアナウンス(ていうのか?)も、涙…
やり切れない
それにしても、これをNHK自らが作った、というのがすごいですね
反省というか、禊ぎに近いのかもしれない…
ラストシーンは、ホラーと言っても過言ではない
これは、怖い…
苦い後味をさらに苦くしてくれますが、これはこれであり、かなあ