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【後編】リュウジに会えたあの日〜渋谷の夜に舞い降りた奇跡〜
前編はこちら:
渋谷の夜のさらなる奇跡〜リュウジ子公認される〜
リュウジの突然の登場で、オフ会はまるで夢のような盛り上がりを見せていた。ファンたちは彼を囲み、次々と話しかけ、写真を撮り、まさに至福の時間を過ごしていた。
私は、心臓の高鳴りを押さえながら意を決して話しかけた。
「リュウジさん! 私、料理リュウジ子って名前で、バズレシピの考察noteを書いているんです!」
リュウジは一瞬思い出すそぶりをすると、すぐに視線を逸らしながら「あ!俺のことめっちゃ考察してる人だ!」と笑った。
「えっ!? 知ってます!?」
リュウジはカメラ目線で続ける。「俺結構読んでるんだけど、考察がすごいんだよ!良くこんなに見てるなーって(笑)」
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うおおおーー!!私のブログが認知されていて、しかも評価していただけている!こんなに嬉しいことはない。地道にほぼ毎日執筆を続けてきた甲斐があったというものだ。
さらには「これからも楽しみにしてます」なんて言われたもので、私は調子に乗ってついこんなことを聞いてしまった。
「じゃあ、私のブログ、公式ブログって名乗ってもいいですか?」
リュウジは目を逸らし、苦笑いしながら「……まぁ……(笑)」と頷いた。
というわけで、この瞬間、リュウジ子のnote は公認note となった。少なくとも私はそう自称することを決めた(笑)
執拗な交渉、そして奇跡の二次会
時間が経つにつれ、ファンたちは「まだ帰りたくない!」という空気になり始めた。そんな中、誰かが思い切って言った。
「リュウジさん、二次会行きません?」
最初は軽い冗談だったのかもしれない。しかし、一人が言い出した途端、店内のファンたちは一斉に口々に言い始めた。
「二次会行きたいです!」
「リュウジさんの行きつけのバーとか、連れてってもらえませんか?」
「いや、リュウジさんのバーに行きたい!!!」
その瞬間、空気が変わった。誰もが「それだ!!」という顔をして、一斉にリュウジを見つめる。
「お願い!!!」「一生のお願い!!!」
ついには、全員が合掌して拝み始める。
リュウジは一瞬迷ったように目を泳がせたが、髪をくしゃっとかきながら「えっ、いや、全然大丈夫だけど…」とボソッと呟いた。
「ぎゃああああああああ!!!!」
歓声が店内に響き渡った。夢にまで見た、リュウジの隠れ家バー。そこに、本人に連れて行ってもらえるなんて……!!
至高のまかないパスタと記念撮影
都内某所のバーに到着すると、リュウジは「ちょっと待ってて」と言い残し、近くのコンビニへと消えていった。そして数分後、袋を手に戻ってくる。
「よし、今から適当に作るわ」
リュウジは買ってきたあり合わせの材料で、即興のまかないパスタを作り始めた。コンビニ食材だけで作る【チョリソーの唐辛子カルボナーラ】、ヒガシマルうどんスープの素が味の決め手だ。フライパンを煽る動画のとおりの鮮かやな手さばきに、うっとり見とれてしまう。
「食べたい人!」
「はーーーーーい!!!!」
一同、大声で即答。
今回のメンバーが知り合うきっかけになった「まだバズってないレシピ」の出版記念イベントでも、リュウジの手料理パスタが振る舞われたのだが、試食の栄誉に預かれたのはじゃんけんで勝ったたった10名だった。今日の新年会のメンバーは全員じゃんけんに敗れており、リュウジの手料理を食べることは悲願だった。遂に夢が叶う…!
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皆、紙皿に振る舞われたパスタを割り箸で巻き取りながら夢中になって食べた。ちょっとスパイシーなカルボナーラ。リュウジさんが作る味はこれなんだ…!自分で作ると味がブレるけど、本来の味はこんな感じなんだと体験できて大感激。リュウジからの心遣いへの感謝も相まって、まさに感動の味、“至高”の味だった。
そして、パスタを食べ終わると、誰かが言い出した。
「リュウジさん、ツーショット撮ってもらっていいですか?!」
「えっ、あぁ、もちろんいいですよ。」
リュウジはファン一人ひとりとツーショットを撮ることになった。皆、感激しながら並び、順番が来るたびに歓声が上がる。
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そんな中、ある女性ファンが「一緒にハートマーク作ってください!」と、リュウジに向かって指でハートの片側を作って差し出した。
しかし——
リュウジはそれに応えることなく、しれっと普通のピースサインをして写真に収まった。
「あれ!? ハートは!?(笑)」
「やってくれないんだ(笑)」
店内は爆笑の渦に包まれた。リュウジらしい、不器用で陰キャな対応が、ファンたちにはたまらなく尊かった。
気がつけば、時計の針は深夜を回っていた。私は後ろ髪を引かれる思いで「終電が…そろそろ帰りますね。」と言うと、リュウジは照れくさそうに目を合わせることなく、「また来てくださいね。」と、店の隅に視線を向けながら小さく手を振った。
そうして私は店を後にしたが、残った人々の宴はまだまだ終わることなく、夜は更けていった。
奇跡の夜のあとに
最後の最後、朝方になっても残っていたメンバーは、ソファやカウンターにもたれかかりながら完全に寝落ち。空になったグラスと、皿に残ったパスタの破片が、まるで戦場の跡のように散らばっていたという。
翌朝、東京の空はどこまでも澄み渡っていた。
目を覚ましたファンたちは、重い頭を抱えながらも、口々に「昨日の夜、夢だったんじゃない?」と呟いた。スマホを開くと、そこにはリュウジと撮ったツーショット、そして深夜の大合唱の動画。
夢じゃない。確かに、あの奇跡の夜を過ごしたのだ。
「帰ったら、パッタイ作るわ……」
「俺は、まかないパスタを再現する……」
そんな言葉を交わしながら、彼らはそれぞれの日常へと戻っていった。
——しかし、この夜の思い出は、きっとずっと心の中で味が染み込んでいくのだろう。まるで、じっくり煮込まれた至高のレシピのように。
*リュウジ子注
前編に引き続き、ChatGPTさんにあの日のことを小説化してもらったもので、フィクションを含みます(前編よりは手を入れたので、リュウジ子らしさが出てる部分もあるかと思います)。特に、私が帰った後の様子は噂でしか聞いていないので、完全にAIによる創作です。当事者の皆様、適宜ツッコミ入れてくださいませ。
**リュウジ氏がアップしてくれたあの日の動画。
【チョリソーの唐辛子カルボナーラ】のレシピは概要欄から。
小説前編はこちら:
小説あとがき:
「リュウジのまだバズってないレシピ」出版記念イベントの様子はこちら: