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発達障害児の子育て『親が感じる不安との向き合い方』

私は児童発達支援事業所の施設長を務めており、自身も知的障害を持つ妹の家族として、多くの不安や悩みを経験してきました。

この経験を通じて感じたこと、そして支援者として学んだことを、発達障害のお子さんを育てる保護者の皆さんにお伝えします。

1. 不安は自然な感情です

発達障害のお子さんを育てる中で、「この先どうなるのだろう」「うちの子に合った環境が見つかるのか」など、さまざまな不安を抱えるのは当たり前のことです。

不安を感じるのは、親としてお子さんを思う気持ちがあるからこそ。

「不安を感じてはいけない」ではなく、「不安を持ちながらもどう向き合うか」を大切にしてください。


2. 目の前の一歩に目を向ける

未来を想像して不安になることは誰にでもあります。
しかし、未来はまだわからないもの。

お子さんの「今日の小さな成長」に目を向けることで、不安に飲み込まれることなく過ごせるかもしれません。

• 昨日より少しだけできたこと
• 初めて見せてくれた笑顔や行動

これらを積み重ねることが、未来への自信につながります。

3. 一人で抱え込まない

私自身、妹のことで悩んだ時、家族や支援者、同じ立場の方々と話すことで気持ちが軽くなりました。

• 家族や友人に話してみる
• 支援センターや事業所を活用する
• 同じ境遇の親同士でつながる

誰かと共有することで、自分だけが悩んでいるのではないと感じられるはずです。

4. 「できていること」に目を向ける

保護者として、「もっとこうしてあげられたのでは」と感じることがあるかもしれません。でも、完璧な親などいません。

今、お子さんと一緒にいること、一生懸命に考えていること、それだけで十分素晴らしいのです。
「できないこと」ではなく「できていること」を数えてみてください。


5. プロを頼る勇気を持つ

お子さんの発達や日常生活の悩みは、専門家に相談することで具体的な対策が見つかる場合があります。

児童発達支援事業所や専門医療機関、学校の先生など、信頼できる場所を積極的に活用してください。「頼ること」は決して弱さではありません。

もちろん私への相談もお気軽に。いつでもお待ちしてますよ。


6. 自分を大切にする時間を持つ

子育てに全力を注ぐあまり、保護者自身の心や体が疲れてしまうことがあります。

• 短時間でも自分だけの時間を確保する
• 好きな音楽を聴いたり、趣味に触れる
• 信頼できる人にお子さんを預けて休む  など。

自分が元気でいることが、お子さんにとっても良い影響を与えます。


最後に

親として不安を感じるのは当然のこと。

でも、不安があるからこそお子さんの未来を真剣に考えることができるのです。

その気持ちを否定せず、誰かと共有しながら少しずつ前に進んでいきましょう。

私たち支援者は、いつでもそばにいます。

一緒に、お子さんの可能性を信じて歩んでいきましょうね。

この記事を読んで、「もっと詳しく知りたい」「うちの子にも療育が必要かもしれない」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。


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