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元小学校教員のつぶやき②【怒る と 叱る のちがい】

こんにちは。
退職してから1か月がたちました。
妊婦ステージもついに正産期に入り、我が子に会うのを待つのみです。
最近は、在宅ワークや資産運用の勉強をしていました。
暇さえあればウェビナーに参加し、Youtubeで勉強、という生活でしたが、ちょっと息抜きも兼ねて、久々にnoteに投稿しようと思います。

今日のお題は「怒る と 叱る」の違いについて。
子供が間違った行動をした時には、つい声を荒げてしまったり、強く言ってしまったりしがちです。
こちらも人間ですから、感情的になってしまいますよね、分かります。
でも、その言葉は本当に子供のためになっているのか?
直してほしい、改めなければならない子供の行動に対し、これまでどのように言葉掛けを行ってきたか、私が大切にしてきたことを紹介します。

1.怒る

私は、子供に対して「怒る」ことは、しないように心掛けていました。
なぜなら「怒る」とは、「相手に自分の感情をぶつけること」だからです。
顔を鬼にし、大きな声で怒ることで、一方的に子供を黙らせることはできるかもしれません。
でも、それでは「怒られるのは怖いから、嫌だから」という理由で言動を改める可能性があるだけで、根本的な解決にはなりません。
やってはいけないことを分からせるために、私は「叱る」を使います。

2.叱る

怒るとの違いは「感情を抜きにして話し、子供に言動について振り返らせること」です。
一方的にものを言う「怒る」とは違い、「子供に考えさせる」ということが必要となります。
では、具体的にどのように叱るのか。
友達に「ばか!」と言ってしまった時を例に考えていきます。

(T : teacher   C : child)
T : なぜ「ばか!」と言ってしまったの?
C : 友達がぼくのことをおいて遊びに行っちゃったから。
T : そうか、それは悲しかったね。それで友達は戻ってきてくれたの?
C : ううん。
T : そうか。どうしたらよかったかな。
C : 一緒に行こうって言えばよかった。
T : いいじゃん。次はそうできるといいね。
 「ばか!」って言われた友達はどう感じているかな?
C : 嫌な気持ちだと思う。
T : そうかもしれないね。どうしようか、このままでいい?
C : 謝る。
T : 先生もそれがいいと思う。言っておいで!

こんなにすんなり話が進むことがあるか!と突っ込まれそうですが、私の「叱る」の基本的なパターンです。
まず、「どうしてやってしまったのか」原因を必ず聞きます。
たまに「なんとなく」と返ってくることもありますが、言動の裏には必ず原因があるので、そこをまずは聞き取り、「それは辛かったね」と一度受け止めてあげることが必要です。

安心して話せる環境が作れたら、言動を振り返る時間です。
その言動によって良いことはあったのか?もっといい言動はなかったのか?を一緒に考えていきます。
ここで大切なことは「一緒に考える」ということ。
「ばかって言うのは悪いことだからやめなさい。今度から一緒に行こうって言いなさい」と、大人の価値観を押し付けてはいけません
中には、自分で考えることが難しい子供もいます。
そんな時は、選択肢を作るのも一つの手です。
「①もういちどばかって言う ②一緒に行こうって言う ③先生に言う
どれがいいと思う?どれなら次できそう?」
と問いかけ、子供に選ばせます。
あくまで「子供に考えさせる、次の行動を決めさせる」という前提は変わりません。

そして、傷つけてしまった相手がいる場合は、その子の気持ちを考えさせることも大切です。
相手と話せるようなら「ばかって言われてどんな気持ちだった?」と聞くのもひとつです。

このような流れで叱っていきます。
こちらから価値観を押し付けることはありません。
子供が自分の行動を振り返り、次に繋げていけるよう促すことが「叱る」だと考えています。

3.まとめ

子供の言動を改める場合は「怒る」のではなく、「叱る」ように心掛けることで、素直に会話をするようになり、「次は気を付けよう!」と前向きに生活することができます。

最後に、「叱る」ときの大事なポイントを3つ。
①笑顔を消して話すこと
(いつもにやにやしている私がこれをやると、相当効果があるようです笑)
②子供と同じ目線になって話すこと
(一緒の立場で考えているよ、と安心させましょう)
③正直に話せたこと、良い行動について考えられたこと、謝れたこと、行動が直せたことなど、褒め褒めポイントを逃さず褒めまくる
(これが一番大事)

教育現場で奮闘されている先生方、子育て真っ最中のママさんの参考になったら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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