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【必読】中学受験の先にある衝撃の真実と成功を導く鍵
初めまして、中学受験特化の伴走サービス「東大伴走」を運営しております。山本ショウタです。(https://x.com/shota_bansou)
今回は自身が麻布、東大に進学した経験や、多種多様なご家庭に密着伴走した経験を踏まえてたどり着いた、ある衝撃的な真実と、それを踏まえた正しい中学受験の取り組み方をご共有いたします。
少し長いですが、今中学受験に苦戦していると感じるご家庭は、ご一読いただくことを強くおすすめします。
中学受験の真実
はじめにお伝えしたい結論は以下です。
中学受験の「取り組み方」が将来を決める。時にその影響は「合否」を上回る。
中学受験に挑戦していると、どうしても近視眼的になってしまうものです。
毎週夜遅くまである授業、日々押し寄せる大量のプリント、月に1回やってくる熾烈なクラス替えテスト。
無理もありません。
しかし、少し目線を引いて考えてみましょう。我々は何を目的に中学受験に挑戦しているのでしょうか。
公立中学に行かせないため
小学生の時点から勉強する習慣をつけるため
周りのご家庭が行なっているから
ご家庭ごとに様々な理由があると思いますが、
「大学受験を見据えて、進学できる大学の選択肢を増やすため」という観点は、皆様頭の片隅にあると思います。
しかし、ここで衝撃的な事実をご紹介いたします。
以下の画像をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1736155041-9MJBxUEPTZYFRdcaoz15AOnl.png?width=1200)
いかがでしょう。
若干10歳の段階から必死にテキストに向き合い、中学受験に挑んだ先の未来として十分なものでしょうか。
私はすごく低い数値のように感じました。
なぜこのような結果に至るのか、そして大学受験も見据えた理想的な中学受験の取り組み方とは何なのか。
①自走型とやらされ型
②大学受験や将来への影響
③どうすれば自走型に近づけるか
の3段構成で説明します。
①自走型とやらされ型
中学受験生は大きく自走型とやらされ型の2パターンがあります。
自走型の特徴は
嫌々であっても、基本的には自分から机に向かう
毎日・毎週やる勉強や宿題の範囲が決まっていて、勉強のリズムができている。
毎週の復習テストや月間テストでクラスを上げよう、というモチベーションがある
サポートする親との衝突は少なめ
やらされ型の特徴は
基本的に自分からは机に向かわない。親に急かされて渋々向かう
日々の宿題に溺れて、どこまで自分がやるべきかの認識が曖昧。
週テストの点数も常に低く、高い点を取るモチベーションもあまりない
親御様が家庭教師等をつけるが、結局最も大きな割合を占める自習時間の効率が悪いので成績が伸びない
実際にはグラデーションであり、完全に自走型になれている家庭はかなり低い割合です。
しかし、どれだけ自走型に寄せられているか、が重要です。
厳しい現実ではありますが、やらされ型の家庭の中には、中学受験をせずに高校受験を選択した方がお子様の将来のためになる場合もあります。
今一度、ご家庭がどちらの状況にあるか認識しましょう。
②なぜ自走型であるべきなのか
まずはじめに以下のシナリオパターンをご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1736151706-NDt9Zs7ceSIAYCmMkrK6iPbG.png?width=1200)
もちろんこれは極端な例ですが、一定参考になるシナリオパターンです。なぜこのような将来が待ち受けているか。理由は以下の通りです。
中学以降の勉強は基本一人で取り組む
環境の力は継続力には影響しにくい
一つ目は想像に難くないでしょう。
中学生以降も親御さんが密着して勉強をサポートすることはほとんどありません。親御様も中学受験を終えた後も伴走はもううんざりでしょう。そうなったときに、自走できるかどうかが最も重要な要素となります。
二つ目は実際に中高一貫校に入学した方は、感覚としてわかると思います。
周囲の生徒が優秀なため、志望大学などの目標が引き上げられるというメリットは大いにあります。しかし、受験はチーム戦ではありません。各々がそこに向かって努力できるかは、各々が自走力を持っているかどうかに一定委ねられるのです。
「私の息子/娘はそんなに有名大学に行かなくてもいい」と考えられている親御様、これは勉強に限った話でもないかもしれません。
自走型の生徒は中学受験を通して、
目標を設定する能力
目標に達するための計画力
計画通りに遂行する実行力
を身につけられています。これらの能力は、スポーツや趣味の分野はもちろん、社会人になっても必要とされる「人生を楽しむ素地」となる能力です。
付言すると、これらの力は中学受験以外で身に付く場合も大いにあります。しかし、「若干12歳で直面する、明確に成果が出る個人戦の勝負」という絶好の機会を生かさない必要もありません。
③どうすれば自走型に近づけるか
さて、ではどうすれば自走の状態に近づけるか。
最初にお伝えしたいこととして、この自走の部分を諦めている家庭が一定数いるかと思います。
「うちの子は地頭があまり良くないから」
「勉強が好きな子は最初から好きだから」
などのお声はSNSでも良く見かけますが、このような考え方は今すぐにやめましょう。
一番身近にいる親御様が、お子様の可能性を諦めることは禁忌です。親御様はお子様の可能性を信じることが仕事です。
(言うまでもありませんが、教育虐待のような圧をかけることは絶対にNGです。信じることと、強要することは全く異なります。)
ではどうすれば自走型に近づくのか。
キーワードは「成功体験」です。
まず、勉強は99%の子供にとっては退屈です。友達と遊んだりゲームする方が楽しいに決まってます。
大人だって、家事や仕事などを面倒に思うのですから当然ですね。
そんな中でも本人に
「しょうがないけど勉強してやるか」
という気持ちになってもらうためには、
「前少し頑張ったら結果が出た」「親御様に褒めてもらえた」という成功体験が必須なのです。
大人でも、仕事を頑張って評価されるともう少し努力してみようという気持ちになると思います。
粘り強く密着して伴走することで、成功体験を何度も体感させ、雪だるま式に本人のモチベーションをあげることが、自走型に近づける方法です。
具体例としては以下のステップをお勧めします。
ハードルが高すぎず、かつ短い期間で達成できる目標を立てる。理解力を根本からあげる必要がなく、一定の演習量でクリアできる目標を立てる。
1の目標を達成するまでは、①結果の見える化②目標に対して不足要素を補うサポート③結果だけでなく過程に対する評価、を徹底的に行う密着した伴走を行う
目標を達成した際に最大限の評価を行う。ここではご褒美などではなく、親御様が心の底から努力と成果に対して褒める
前回より少し高く、長期的な目標を本人と相談しながら設定する。
これを繰り返します。中学受験に苦労しているご家庭はほとんどの場合でこれができていません。
ちなみに具体的な最初の目標としては「週次の復習テスト満点(SAPIXでいうデイリーチェック)」をベンチマークに置くことをお勧めしています。
多くの塾の週次テストには応用問題が出ません。
どれだけ先週の復習を念入りにやったかのみが点数に反映される
週に1回というかなりの高頻度で成果が出る。
バロメーターとしては最適なのが毎週の復習テストなのです。
密着伴走は、共働きのご家庭等では難しい側面もあるかと思います。週次テストの復習は一緒に行って計画を立てる、などできるところから取り組んでいきましょう。
(東大伴走ではそうしたご家庭の中学受験を後押しするため、以下の形式でサポートしております。
週に3回レッスンを設け、不明点や計画通りに学習が進んでいるか確認。停滞している場合は原因を特定して軌道修正
毎週のデイリーチェックの点数を表に起こして一目で見れ得る状態に
わからない問題をLINEで送付してもらい、レッスン内で解説。解説を読んでも理解できない問題に無駄な時間を使わない
もしご興味のある方は公式LINE lin.ee/VKgwIiG から無料相談にお越しください。)
以上が自走型に近づけるステップになります。
とはいえ方法がわかっても実行は大変ですし、効果が出るまでは時間が出ることは往々にしてあると思います。
「やらされ型受験から自走型受験に移行しよう」という意識だけでも持ち帰っていただき、できるところから真似していただきたく思います。
このノートを書いた理由
最後に、このノートを書いた理由となった「ある中学受験家庭」の話を記して終わりとさせていただきます。
それは私が学生時代に指導したご家庭でした。生徒は集団塾に通いつつ、偏差値50を超えることはあまりない状態でした。私は生徒が新6年生を迎えるタイミングで家庭教師センターから依頼され、指導を開始しました。
しかし、指導を開始した直後にある事実が判明しました。成績の降下に焦っていた親御様は、私と同時に他3人の教師に指導を頼み、塾が週3日、家庭教師が週4日という体制を作り上げていたのです。
当然ですが私が週に1回指導に向かっても、生徒本人は「常に誰かの隣で勉強する日々」に疲れ果てており、全く集中できていない状態でした。
私はこの状況を踏まえて、ご家庭に何度も家庭教師を減らして目標の計画、勉強の習慣化から始めることを伝えましたが、親御様の意思は強く、体制を変更するには至りませんでした。
結果的に3ヶ月も経つ前に親御さんから1本の電話が届きました。電話口の親御様は動転しつつも、
「息子がすべての宿題の答えを写しているのを確認しました。これではいくらお金をかけても意味がないので、中学受験から撤退する。先生には感謝しているが、本人のやる気がないので、指導は中止させてほしい」
という内容でした。
以上が中学受験の真実と、私が推奨する戦略の全てです。
自走型に「喜んで勉強する小学生」という理想を掲げるあまりに、最初から諦めてしまいがちですが、実際にはそんなことはありません。
勉強は億劫だけどクラスを上げたいからもう少し頑張る。
眠いけれども毎日やっているから明日も朝計算をする。
こうした積み重ねの先に親御様もお子様も疲弊するやらされ型からの脱却が待っています。
すべての中学受験が実りのあるものになるよう、心より願っております。長く苦しい戦いだとは思いますが、皆様の健闘を祈ります。