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歴史上最も影響力のある心理学者の一人【アルフレッド•ビネー】


この記事は、小学校や特別支援学校で教員をした経験を生かして、子どもの見方や子育ての考え方についてstand.fmで発信している内容の原稿です。


こんにちは、さわりです。
知能検査と発達検査の違いについてまとめようとしていましたが、気になることがあるとついつい脱線して調べたくなる私💦
教員のときは忙しすぎて、脱線を我慢していましたが、今は時間もあるし、調べちゃお⭐︎と思って、
ビネーさんについて調べてみることに。

私は伝記が大好きで、特に科学者と宇宙飛行士について趣味で本を読みまくっていました。
教育について調べていてもやっぱりその人の人生や考え方が気になって仕方ありません。

さて、ビネーさんとは何者なのか。
日本では「田中ビネー知能検査」で聞くことが多いですよね。
ビネーさんはアルフレッドビネーというフランス人です。
1905年にシモンさんと一緒に、ビネー•シモン知能尺度を完成させました。科学界ではアインシュタイン奇跡の年です。アインシュタインがノーベル賞級、というか現代物理学の基礎になる論文を次々発表した年です。特殊相対性理論、光電効果、ブラウン運動など。

ビネーさんは1911年に亡くなっているので、亡くなる6年前に完成させたのですね。
48歳くらいに完成させたようです。


残っている写真はメガネをかけていて前髪は短く切り揃えられており、髭をたっぷり蓄えていているけれど清潔感がありますね。
パッチリ二重でイケメンです。
知能検査の創案者ということでおじいちゃんみたいなイメージでしたが、48歳という若さで完成させ、イケメン医者でモテそうですよね〜。どうなんだろう。54歳という若さで亡くなっています。
もともと法律について学んでいたそうです。
え〜!そうなんだ初めて知ったわ。

ビネーさんの父は医者、母は芸術家だったそうです。
幼い頃両親が離婚し、ビネーさんは母についていったそうです。
医師の父とは離れていたとは意外ですね。

法律を学んでいたけれど父の後を継いで、医学部に入る計画を立てたそう。

チャールズ・ダーウィンやジョン・スチュアート・ミルなどの著作を読んで心理学の勉強を始めたそうです。
ダーウィンとか読んでいたんですね〜。
生物学のイメージが強いですが医学とどう関わるんですかね、気になりますね。

催眠術をまなんでいたジャン=マルタン•シャルコーさんの元でパリのサルペトリエール病院で働き始めました。
シャルコーさんも気になる笑

ビネーさんはこれは直訳なので表現が正しいのかわかりませんが、児童研究と実験教育のための研究所をパリに開設しているそうです。
これを聞いて私の見解は、ビネーは論理より実技主義だったのかなという印象ですね。
これは私も共感します。教育は結局論理だけじゃダメで、実際の子どもから学ぶことが大切。

物理学者は大きく分けると理論家と実験家います。
有名な理論家はアインシュタイン、車椅子の科学者ホーキング博士、ファインマンさん、日本人だと南部陽一郎さん…はアメリカ人になってしまったけどね。

実験家は日本だとやっぱりニュートリノ実験が有名ですよね。
小柴さんとかね。

科学の世界では理論家が先行して「こんな予測ができる」と言い、実験家がそれを確かめて「確かに予測通りです!」「いやいや違う!」と補完し合いながら発展していくイメージです。
(必ずしも理論が先行とは限りませんが)

必ずしもそうとは言い切れませんが、簡単なイメージとして、理論家は頭の中で考えるのが得意、実験家は行動するのが得意というイメージでしょうか。

これを教育に当てはめると
理論家は教育論で実験家は教育実践でしょうか。


ビネーは教育界の実験家で
子どもから学ぼうとしていたのかな、と想像しました。
最近話題のイタリアのモンテッソーリもその実験家のイメージがありますね。

物理学は本質がより高次なので論理的に考えないと常識に囚われて本質に辿り着けない可能性があるため、理論が非常に重要ですが、
教育の本質は子ども自身なので、実践家となって子どもと関わりながら論理を考える必要があると思います。
まあ、物理にせよ教育にせよ、どちらかに偏らずどちらも重要ですが…。

フランスの心理学者フランシス•ゴルトンさんが標準化されたテストで個人差を記録しようとしていたのに感銘を受けたそうです。

ヒントを得て自分がやりたいことが見つかったのかな?

ゴルトンさんの方法を著名な作家、芸術家、数学者、チェス選手の研究に応用し、しばしばより体型、筆跡、その他の特徴を観察する正式なテスト。

ここは気になりますね。なぜ子どもでなく芸術家や数学者、チェスの選手を研究したのか。
子どもとどう繋がるのか。
知能検査を作る時にはこういう方に当たって研究するのがセオリーになっているのかなとか気になる。

知能実験研究(1903年、「知能の実験的研究」)は、彼の2人の娘の精神的特徴を調査したもので、対照的な2つの性格の体系的な研究へと発展しました。
やっぱり最初は自分の子どもとか身近なところから始めていると思うと親近感が湧きますよね。

フランス政府がビネーに、学習障害のある生徒や学校で特別な支援を必要とする生徒を特定するためのテストの開発を依頼し、ビネー•シモン検査が創案されたそうです。

フランス政府はすべての子どもが学校に通うことを義務付ける法律を制定していましたため、特別な支援を必要とする子どもを特定する方法を見つけることが重要でした。1904 年、この取り組みの一環として、フランス政府はビネに、学校で困難を経験する可能性が高い生徒を特定するよう依頼しました。

そう思うとフランス政府も偉いよね。
1900年ごろに特別な支援の子たちを科学的に特定して育てようとしていたってことなのかな?世界ではどのくらい特別な支援が進んでいたのかも知りたいです。

ビネーと同僚のシモンは、知的能力を評価するために設計された一連のテストを開発した。ビネーは、数学や読解などの学習情報に焦点を当てるのではなく、注意力や記憶力などの他の知的能力に焦点を当てた。

学習情報でなく、注意力や記憶力に焦点を当てるのはすごいですよね。
学習の基礎を支える力に目をつけたということですね。
私も、特に特別な支援が必要な子は学習を支える力を観ることが大切だと思いますし、その部分に支援する必要があると思っています。
平均的な子はそこを支援しなくてもなんとかなるけれど、特性がある子はそこの支援が必要。
それが特別な支援だし、
平均的な子もそこを配慮してもらえると楽になる子も多い。
特性のある子がそれを教えてくれるし、そこに名前をつけるきっかけを与えてくれる。
名前のない部分に支援をする必要がある。

自分用メモ👇

ビネー自身が、自分が考案した知能テストには限界があると信じていたため、このテストの使用方法の変化は注目に値します。彼は、知能は複雑であり、単一の定量的尺度では完全に把握できないと信じていました。また、知能は一定ではないとも信じていました。

おそらく最も重要なのは、ビネは、そのような知能の尺度は必ずしも一般化できるわけではなく、同様の背景や経験を持つ子供にのみ適用できると感じていたことです

彼の知能尺度は現代の知能テストの基礎となっていますが、ビネー自身は彼のテストが永久的または生まれつきの知能の程度を測定するものだとは信じていませんでした。

https://www.verywellmind.com/alfred-binet-biography-2795503

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