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目の前の壁を乗り越えて:心と体が少しずつ笑顔をとりもどすまで」



「予約なしで通えるクリニックがもたらす安心」

今日は1ヶ月ぶりに精神科に行ってきた。

私が通っているクリニックは予約が必要なく、行きたいときにすぐ行けるのがありがたい。
おまけに就労継続支援B型の存在や自立支援医療についても教えてくれたし、ケアワーカーさんもいる。
こういった情報はどこでも教えてもらえるわけではないらしい。
B型作業所に来てくださったゲストの方の話によると、先生にそういう知識がないクリニックも少なくないそうだ。
改めて、ここに通えたことをありがたく思う。

「アカシジアと向き合った、終わりの見えない苦しみ」

一番ひどいときは週1回通っていたけれど、最近は月1回で済むようになった。
それだけ状態が落ち着いてきた証拠だ。
とはいえ、振り返ると大変な道のりだった。
きっかけは「アカシジア」という薬の副作用だった。全身がむずむずしてじっとしていられなくなるあの感じは、言葉では表現しがたい。
ある晩、一晩中歩き続けた結果、筋肉痛になるほどだった。薬をやめて体のムズムズは収まったものの、心の中のソワソワ感は消えず、何をしても落ち着かない日々が続いた。
興味があった事も何も手につかなくなった。
笑えなくなった。

「目の不調、白杖生活への逆戻り」

目の不調もぶり返して、以前に治ったはずの白杖生活に逆戻り。
これは心因性のものだと診断され、心の状態が目にも影響を及ぼしているのだと改めて実感させられた。
ソワソワ感と視覚の問題が重なり、日常の何気ないことすらこなせなくなった。入院を勧められるほどの状態だったけれど、踏ん切りがつかず、自宅でやり過ごすしかなかった。
鎮静剤を使って眠ることで時間をやり過ごす日々。
でも、鎮静剤にも耐性がつくという話を聞いては不安ばかりが募った。
眠れなくなったら、どうやってやり過ごそう…。

「情報番組が心を救った、笑顔の入口」

そんな中、ふと情報番組が落ち着くことに気づいた。何故かは分からないけど、やっと落ち着く事を見つけることが出来た。「ラビット」や「ヒルナンデス」を耳だけで楽しむようになり、それが少しずつ心を和らげてくれた。

「野球で見つけた、新たな楽しみの扉」

そして、ある日野球中継に出会った。最初は大谷翔平選手が気になっただけだったが、目を開けているのがつらいときでも、投球ギリギリまで目を閉じていれば観戦できることに気づき、そこから野球にハマった。

「今できることを大切に。毎日を積み重ねて」

今では少しずつ目も良くなり、1時間目を使っては1時間休む、そんなペースで日々を過ごしている。ドラマやラジオ、スポーツ観戦、謎解き、そしてnote。やりたいことが増えてきたのが嬉しい。

新しく飲み始めた精神安定剤が合っているというのもあるだろう。

私の性格は、できていないことにばかり目が向きがちだ。周りと比べては「自分は何もできていない」と落ち込んでばかりだった。でも、楽しいことを楽しめること、笑うことができる日常がどれほど大切か、あの辛い経験が教えてくれた気がする。
目はまだ完全には治っていないし、これからどうなるかもわからない。それでも、今日できることを一つずつ大切にしながら、平凡な日々をありがたく過ごしていきたい。これが今の私の目標だ。

「少しずつ穏やかな時間が訪れるかもしれない」

そして、もし同じように辛い日々を過ごしている人がいるなら、そっと伝えたい。「少しずつでも、穏やかな時間が訪れるかもしれない。それを心から願っています。」

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