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万年筆インクで毛糸を染める【北斎錆色】

万年筆を洗っていて、「この流れていくインクがもったいないな」と思ったのがはじまり。
つけペンや万年筆を洗うついでに毛糸を染めるようになりました。

今回は【つけペンを洗った水】+数滴のインクで染めています。

使用した材料・道具

  • 万年筆インク(TACCIA浮世絵インク北斎錆色)…小量

  • ウールの毛糸(REGIA Hand-Dye-4-ply)…3g

  • 焼ミョウバン…1g

  • ショットグラス

  • 耐熱容器

  • タオル

毛糸はウールなど動物の毛を多く使っているものを選ぶ。私は染色遊びをよくするので染色用の糸を使っているけれど、100均で売っている糸でも良いと思う。セリアのひつじちゃんナチュラルは以前コーヒーで染めた時に綺麗に仕上がった。

焼ミョウバンは漬物用の材料を売ってるところに並んでいる。味噌の近くかも。

手順

今回はつけペンにインクをつけて書き物をしたあとの、つけペンを洗った液を使って染色しました。

筆記したときには、深い緑〜青に発色するインクです。

ショットグラスに少量の水(30mLほど)を入れ、つけペンを洗う。

ショットグラスに、つけペンを洗ったあとの青い水が入っている。

毛糸の準備をする。
少量の毛糸(3g)をカセ巻きにする。カセの作り方はこんな感じ。

今回は少量なので10cmくらいの幅のものに巻き付けたらOK。確か指4本に巻き付けたような気がする。

動画の中の35秒くらいの状態にする。カセのまま保管する時にはねじりますが、染色する時は輪の状態で使います。

カセ状態の毛糸を、水〜ぬるま湯に浸して中までしっかりと水分を吸わせる。濡れた毛糸はあまり動かさないように。
出来れば、表面の汚れを落とすために1度ウール用洗剤で浸け置きし、すすいだ方が良い。けど、このときの私はやってない。思いつきで始めたので。
両手のてのひらで挟み込んで優しく絞る。ポタポタと垂れてこないくらい。

インク水にドボンとつける。白い部分を残したかったので、上の方を出している。

ショットグラスの中の青いインク水に毛糸が3/4ほど浸っている。

このまま一晩放置。
インクの色素が毛糸に吸着すると、水は透明になる。このときは寝る前に見たらもう水が透明になっていたので思いつきで数滴インクを足している。

翌日。
焼ミョウバン1gを耐熱容器に入れ、少量の熱湯で溶かす。
焼ミョウバンは染めたいものの重さの1割の量でいいのだけど、量りにくいので増やしている。
毛糸が浸りそうなくらいの水を足して混ぜ、常温〜ぬるま湯程度の温度か確認する。
インク水ごと毛糸をくわえる。やさしく、かるーく泳がせるようにして行き渡らせる。30分ほど放置する。

傾けた鍋にミョウバン水と毛糸が入っている。

水を交換したり、毛糸を泳がせるように動かしたりしてすすぐ。色が落ちる場合は水が透明になるまで繰り返し洗う。

両手のてのひらで挟み込んで優しく絞ったあと、タオルなどで包みぽんぽんと叩くようにして水気をとる。
陰干しする。

乾いたあとがこちら。
筆記したときとは雰囲気の違う、鮮やかな色になりました。

カセ状に巻かれた毛糸の全体。
白から青色にグラデーションになっている。
カセ状に巻かれた毛糸の下の方。
ショットグラスの底側に入っていた方で濃く染まっている。ところどころに出た緑色がいい味出してる。
カセ状に巻かれた毛糸の上の方。
インク水に浸っていなかった部分で白かったが、ミョウバン水に入れて置いている間に淡いグリーンのような色に染まった。

玉巻きします。玉巻きのやり方はこんな感じ。

今回は糸が少ないので、ラップ芯ではなくペンに巻き付けて作りました。巻き始めの糸は指で軽く抑えてるよ。

小さな毛糸玉になった毛糸。

これは可愛く仕上がりましたね!好みの色!

編み物に使うのももちろん良いし、毛糸玉を透明な容器に入れて飾っておいてもかわいいですよ。
タッセルやポンポンにしても良いかも。

100均のプラスチック容器に小さな毛糸玉が詰まっている。
プラスチック容器の蓋を開け、上から見たところ。

時間はかかりますが、作業は少ないですし洗うついでにちょちょっとできるので、興味のあるかたは是非お試しください!


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