監視室と電話とオトウサン【閲覧注意】
第一話 始まりの休憩時間
2014年8月某日、あれはお盆の季節だった。
今じゃ夏が来る度に思い出しては、未だに胃液が込み上げる、21歳の頃の私・オピンちゃんの思い出。
これは私が地元の健康ランドの温室プールで、プール監視員のアルバイトをしていたお話。
20:15頃に休憩に入っていた私は、監視室の中で他のスタッフ2名とワイワイ楽しくおしゃべりをしていた。
そんな時に監視室の外線用の電話が珍しく鳴った。
私『ハイ、○○健康ランドのプール監視員・オピンです。』
?『…オピンさん?ぇ、ぁの、Y子です。』
声の主は同施設内のトレーニングジムのスタッフ・Y子さんだった。
Y子『…ぇ、どうしよ、ぇ、ぁの、今時間大丈夫かな?』
私『???私は20:30まで休憩なので、少しのお話であれば大丈夫です!どうしました?』
戸惑い気味なY子さん。
いつもハツラツと明るいのにY子さんがどうしたのだろう。
(忘れ物かな?それとも何か仕事へのアイディアが浮かんで業務報告をしたい、とか?)
私の脳内に邪推がぐるぐると渦巻いた。
今となっては、この電話に出るべきではなかった。他のスタッフに出てもらえば良かった。
つづく。
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