外資マーケ 一筋だったからこそわかる!キャディの圧倒的な魅力
はじめまして!
キャディでエグゼクティブマーケティングを担当している舟越美宝です。
外資系IT企業で25年近くBtoBマーケティングのキャリアを積んできました。
Microsoft、Salesforceというグローバル企業から日系スタートアップへと転職した私が捉えているキャディの魅力をお伝えします。
「マーケティングのプロフェッショナルとして成長したい」と考えている方や、「キャリアの後半戦、このままでいいの?」と悩みはじめている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
これまでのキャリア
Microsoft
私は文系で、ITのバックグラウンドもゼロでしたが「英語を使って本格的なマーケティングをしたい!」という想いから、外資系事務機器メーカーでのセールス&マーケティングからMicrosoftに転職し、IT業界でのマーケティングキャリアをスタートしました。
イベントマーケティングを皮切りに、デベロッパーマーケティングやアカデミックエバンジェリズムを通じて、日本市場でのテクノロジー普及を目指し、有償テクニカルイベントからオンラインのキャンペーンまで、様々なマーケティング施策を企画・実行しました。
その中でも一番記憶に残っているのが、Microsoft主催の世界の学生向けIT技術コンテスト 「Imagine CUP 2012 世界大会」です。日本のプログラム展開をリードさせていただきました。審査の結果日本から過去最多の3チームが世界大会にチャレンジし、ソフトウェアデザイン部門では史上初の世界第二位という結果を残すことができました。世界に対して日本の存在感を示すことができた大会となりました。
Salesforce
すでにSalesforceに転職していたMicrosoft時代の知人から、デベロッパーマーケティングのポジションに誘われたのがきっかけで入社しました。デベロッパーコミュニティの活性化を目指す活動を2年半ほど担当した後に、カスタマーサクセスグループのアダプションマーケティングへ社内異動しました。お客様が増加するなか、ご契約済みのお客様の成功をよりプログラマティックにご支援するというのが与えられた役割でした。
約6年間を通じて、中小企業から大企業まで幅広いお客様を効果的にサポートするためのモデル作りと施策展開に関わりました。ザ・モデルにおいて、マーケティング=リード作成と捉えている方も少なくないかもしれませんが、Churn Rateの低下とLTVに大きく寄与するポストセールスのフェーズにおいて、テックタッチからコミュニティに至るまで、幅広く携われた事はキャリアの幅という観点からも大きな財産となりました。
Salesforceでの個人的な思い出は、Marc Benioffが登壇する基調講演に登壇したことです。数百名のお客様の中で、「Back to Marc」という締めの言葉で私のパートを終えた時には心の底からほっとしました。
なぜキャディを選んだのか?
外資IT系でのキャリアが当然だと思っていた私も、40代半ばに差し掛かる頃から、「このままでいいのかな?」となんとなく自問するようになってきました。米国本社主導の環境で働く中で、少しずつ日本の未来に対してもっと直接的に貢献したいという思いを持つようになりました。
そんな時、“モノづくり産業のポテンシャルを解放する”というミッションを掲げて急成長を遂げるキャディと出会いました。日本のGDPの2割を占める基幹産業である製造業のGDPや労働者数は減少するトレンドにある中で、2023年に日本のGDPがドイツに55年振りに抜かれて、世界4位となりました。世界デジタルランキング2023年では、前年調査から3つ順位を落とし、32位となっています。
製造業という一大産業が、テクノロジーを活用し本来持っている価値を発揮することができれば、グローバルで存在感を放つようなインパクトを与えることができるのではないかと、大きな可能性を想像するようになりました。
ちょうどその頃、リーダーシップ論の権威であるジョン・コッターの書籍『幸之助論』に触れ、日本が世界の先頭を走っていた時代を外部の視点から改めて知るとともに、日本の製造業が持つポテンシャルを強く感じました。そして、その未来を創る側に立つという大胆なチャレンジに惹かれ、キャディの一員になることを決意しました。
キャディの圧倒的な魅力
1. CEOが近い
6月に入社して4日目のこと、Manufacturing事業をDrawerビジネスに統合するという発表がありました。この決定は本当に衝撃的で、その決断力とオープンなコミュニケーションスタイルには感銘を受けました。CEOである加藤さん自らが、その決定に至るまでの経緯を丁寧に説明するだけでなく、その場で社員からの質問をオンラインで募集して、オープンな場でタイムリーに回答する姿勢も非常に印象的でした。決断に対してはぶれない一方で、誠実に回答するその姿勢から、「至誠を貫く」というキャディのバリューを感じ取ることができました。
日本で勤務する社員へのメッセージや今後の方針は、毎週開催されるAll-Hands「Boyaki-Time(ぼやきタイム)」で共有されます。そのタイトルからは柔らかな印象を受けますが、CEOの考えをタイムリーに伝える場になっています。最近は、「社員がサラリーマン的な発想になっていないか?」という懸念から、「承認を得るなら謝罪せよ」という格言を引用し、もっとベンチャースピリットを持って挑戦してほしいという呼びかけがありました。時には「朝の習慣として詰将棋をしているが、睡眠時間とスコアに相関があると気づいた。睡眠は大事だね」といった人間味のある話もあり、ビジネスのダイナミズムと共にその人柄も感じられる時間です。チャットでは賛同やツッコミコメントも多く、オンラインながらもワイガヤ的な活気あふれる雰囲気があります。
また、社内Slackでも、加藤さんはあらゆるチャネルに登場し、的確なフィードバックに加えて、会話を盛り上げるコメントも多く見られます。その活動量は「米国にいるのに時差がないのでは?」と思わせるほどです。
外資系企業でもオープンなコミュニケーションは一般的ですが、ここまで距離感が近い会社は他にはありませんでした。CEOの存在が非常に近く、社員一丸となってビジネスを推進するエネルギーとスピードを感じる事ができます。加藤さんをもっと知りたい!という方はぜひNoteをご覧ください。
2. 世界を目指せるプロダクトがある
図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」は、ローンチから2年で急成長を遂げていて、世界を代表する製造業メーカーから小規模な加工会社まで、幅広いお客様にご利用いただいています。日本国内だけでなくアメリカや東南アジアにも広がり、製造業向けVertical SaaSでありながら、SlackやZoom、Atlassianといったグローバルソフトウェアと肩を並べる成長の勢いです。これは本当にすごいことだと思います。
「CADDi Drawer」が世界に通用する理由の一つは、図面がグローバルな共通言語として機能していることです。私が外資系企業にいた時は、マニュアルや技術文書のローカライゼーション対応で言語の壁を感じる場面が多くありました。もちろん、センチメートルをインチに変換するといった対応は必要ですが、プロダクトが各国の言語ではなく「図面」という共通言語を使っている点が、グローバル市場での大きなチャンスを生んでいると感じます。
そしてこの製品は、優秀なエンジニアの方々によって開発されています。
高校生の頃にロッキードマーティンでエンジニアした後にApple本社でAirPodsなどの開発をリードしてきたCTOの小橋さんにはじまり、元Sansan CTOの藤倉さんといったスタートアップのCTO経験者やKaggle Grandmasterなど、実力のある方々がゴロゴロいらっしゃいます。
オフィスに飾られているポスターからも、キャディの技術力の高さと情熱を感じます。掲載されている写真は、日本最大のコンピュータビジョン系の学会「MIRU」で使われたポスターです。データと分析の力を駆使してブレークスルーを見つけ出し、1年後のスタンダードを作ることを目指しているData&Analysis Teamの取り組みを紹介しています。
図面に記載されているさまざまな情報を抽出し解析することの難しさや、一般的に失敗率が高いと言われる機械学習プロジェクトへのアプローチ方法などを知れるのはとても興味深いです。製品が進化していく様子を感じられるのは、テクノロジー企業で働く醍醐味の一つだと強く思います。
3. 優秀な人たちとコトにあたる
キャディでは「コトに向かう」という姿勢をとても大切にしています。入社直後のオンボーディング時から「コトに向かう」ことの重要性を強調されますが、実際に働き始めると、日々の仕事の中で自分がどうあるべきか、どれだけプロフェッショナルであるかを常に問われます。
キャディには、年齢やバックグラウンドが異なる非常に優秀なメンバーが集まっていて、人の批判や他部門への文句は絶対に避けるべきことであり、オープンにフィードバックすることが奨励されています。このフィードバック文化のおかげで、活動の質が高まり、お互いに成長を促す環境があるのだと思います。
評価制度には「HELIX(螺旋)」という名前が付けられていて、こだわりの3つの意味が込められています。1つ目はフィードバックが螺旋形の成長を促すこと。2つ目はキャディのDNAを作り上げること。そして3つ目は、モノづくりで超重要なネジの螺旋を象徴していることです。ここでもフィードバックが重要な役割を果たしています。
HELIXの仕組みの中で、上司と3ヶ月ごとの目標設定と1ヶ月ごとの振り返り、そしてピアフィードバックを受けることで実施しています。ここでは、PDCAサイクルをぐるぐると回しながら成長していくことが求められます。
ある程度の経験を積むと、仕事のやり方や自分なりのスタイルが固まってきますが、同時にそれが成長の壁になることもあります。自分でも気づかないプライドや、変化を避けてしまう習慣が成長を妨げることも少なくありません。ここ数年アンラーンに注目が集まっていますが、実践のハードルは高いのも事実。
だからこそ、キャディのようなスピード感にあふれる成長環境で、優秀な仲間と共に「コトに向かう」経験は、これまでの枠に囚われずに自己を磨き、新たな挑戦に取り組む絶好の機会です。
変化や成長の過程には痛みを伴う事もありますが、それを乗り越えることで、自分のポテンシャルを最大限に引き出せる環境こそ、キャディの最大の魅力だと感じています。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
キャディでは社員数がグローバルで600名を超え、安定期に入ったと思われるかもしれませんが、10年後を見据えればまだまだ「アリ」のような小さな存在です。将来社員数が数万人規模になるときの「最初の1%」を形作っています!
現在、グローバルに年間数百人単位で採用を進めており、職種を問わず多様な人材を募集しています。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひカジュアル面談や招待制の採用イベントCADDi Barにお気軽にご参加ください。