意味は二の次、三の次

いつかのテレビで甲本ヒロトが『歌詞を聞きすぎ』と言ってたらしい。中学生の自分には分からなかったけど、今なら分かる。気がする。

冒頭の引用は結構最近の番組みたいだけど、同じような事は多分結構昔に言っている。ブックオフをハシゴしてブルーハーツのCDを集めていた程のファンなので知ってる。
当時はなんだか裏切られたような気がして、というか彼の歌詞に惹かれてずっと聞いていたのに、急にそんな事を言われてしまっては困るな、と思っていた。

でもなんだか最近ようやく分かってきた気がする。正直、歌詞なんて全然聞いてない。
僕は結構日向坂の曲とかを聞くけど、あんまりなんて言ってるか気にしたりしていない、良くも悪くも。色んな楽器や音の中の一つとして処理をしているだけなのだ。
それでカラオケで初めて字面を見て「あ、こんな事言ってるんだ」と思うくらい。

多分。多分だけど、中学生の頃はまだ頭が悪くて音楽を聞いても歌詞しか認識できなかったんだと思う。色んな音の中で歌詞しか分かるものがなかったから無意識にそれだけが全てだと思っていたんだ。だから突き刺さったし、だから忘れていないんだと思うけど。

「意味なんてないよ」と言いたいわけじゃないんだ。意味だって大切だけど、そんなに大事でもないよって気づいただけなんだ。

そもそも、このnoteだって僕は語呂の良さで書いてる時が多い。別に一貫した論理性が必要なわけじゃないから、書いてて、読んでて気持ちよさそうな言葉で意味があるようなフリをしてるだけ。
意味は二の次、三の次。四から先は特になし。