Like, he talks too much.
「酒豪だと思ってた」とか言われると、「しゅごいでしょ」みたいな親父ギャグが脳裏に浮かんでしまってつらい。そして酒豪でもないので尚更強い。
最近は本当に酒を飲まずに過ごしている。全く飲まないという訳ではないが、大学生の時に一生分酒を飲んだと思っているので今更気合を入れて飲酒する気も起きないというのが本音だ。
それに、あの頃はどんだけ酔っ払ったって少し歩けば寝床があったし、友達も近くに住んでいたから何の問題もなかった。今、たとえばギターを背負って泥酔してしまったら帰れる気がしない。
それに一度飲酒をしてしまうともう何もしたくなくなってしまう。家に帰って倒れるだけで精一杯、みたいな。本当だったら色々とやらなきゃいけないこともたくさんあるのに、それを全てかなぐり捨てて爆睡に乗じてしまう。無論、これは俺の弱さで、じゃあその弱点を補うためにはどうすればいいかというともはや酒を断つ他ないのである。
反面、俺には教養がなく、(ここで言う教養とは学歴ではなく「一人で時間を潰せる技術」のこと。(中島らもの『今夜、すべてのバーで』より引用))酒を飲まないと人と楽しく喋ることもできないへっぽこなのでたまには酔いの力に頼ったりもする。そういう場所でも結局酒に強い奴が偉くて、沢山飲む奴がオモロいとされたりするのだが、中々釈然とせずに酒が進まない時もしばしば。
俺がやっていたのはただダラダラと意味もなく飲み続けるだけで、パーティーではっちゃけているフロアをよそに隅っこでくだらない話をするのが好きだったのだ。
年々、歳をとっていくと自分の話し方が気になって、中々タガを外すこともできない。人に嫌な思いをさせまいと言葉を考えているうちに話題のフロウに取り残されて当てずっぽうな発言をして場を乱す。ひゃ〜。大学の頃なんかは本当にひどくて、めちゃくちゃ口が悪かったりしたし、大声で叫んでたりしたのだからそれより丸くなったと思うべきなのか、しかしそれは進化なのか退化なのか。
考えてるうちに素面の夜は更ける。このまま歳をとって孤独なおぢになって「昔はサァ!かっこいいバンドが沢山いてサァ!」とよく分かんない打ち上げとかに参加するようにはなりたくない…!今年はもう一段くらい上へ、昇っていきたいと思う皐月の夜長であった。
追伸:明日は朝がガチ早なのでもはや寝ずに行くかどうか迷っているところ。