両親に幸せな最期を迎えてほしいので「看取り方」について学んでみた。
こんにちは、食バカ栄養士のゆりぎょーちです。
100歳まで健康に生きることを目標に食や歯について発信してますが、今回「生きること」だけではなく、「死を迎えること」についても考えてみました。
MIラボのメンバーの後閑愛実さんが、先日「後悔しない死の迎え方」という看取りの本を出版されたことをきっかけに読ませていただきました。
死ぬことに対してものすごく恐怖心がありますし、出来る事なら無縁でいたいとさえ思います。しかし、自分が「死」を迎えたくないとしても、おじいちゃんおばあちゃん、両親や親戚、恩師、などが「死を迎えるとき」が来る事は高確率で起こりうることです。
自分が死んだ時ではなく、「大切な人が亡くなった時」「もうすぐ息を引き取るとわかっている時」を考えることができた1冊です。
ーーー両親が亡くなるとき、自分は一体どうするんだろう。
その時の心構えをや考え方、「死」とはどういうことなのか、理解し受け止めるのにとても心強い1冊になっています。
「看取り方」を知ることで、自分だけではなく死を迎える側も幸せな最期を迎えられるヒントが満載です。
<おすすめポイント!>
☆1000人の看取りに接した看護師の実話
☆看取りのセミナーもされてる実力者
☆著者の後閑さんの人柄は間違いなく素敵で温かい方
【要約】
1章・幸せな死には「感謝」がある
2章・後悔しない看取りのためにできること
3章・最期までの時間の幸せなすごし方
4章・延命治療の正解とは
5章・旅立つ人が本当に望んでること
6章・よりよく生きるために知っておいてほしいこと
看護師になって16年目を迎える後閑さんがこれまで看取ってきた1000人の方々の想いや事例をふまえて、「どうしたら人は幸せな最期を迎えることができるのか。」ヒントをくれる内容になっています。
【感想】
後閑さんが実際に接して来られた十数名の患者さんとご家族。本当にこんな最期を迎えられた方々が居たのか。とそう思うだけで悲しくなりました。
人生の数だけ、死の迎えた方も様々でした。
家族がいる人、いない人。仲がいい家族、悪い家族。突然亡くなるひと、穏やかに亡くなるひと。100歳のひと、10代のひと。ひとつ一つの話が悲しく、正直辛かったです。
ですが、共通して看取りの際にはやるべき事がありました。
それは、「ありがとう」を伝える事です。
最期を迎えるギリギリまで、声は届くし伝わること。伝えるべきは謝罪や怒りでもなく、感謝だという事を学びました。
ドラマや映画でもよく観たりすることかもしれませんが、実際はなかなか出来ることではないようです。
長年連れ添った夫婦なら”わざわざ”「ありがとう」を言わない関係になったり、疎遠だから言わなかったり、悲しさや後悔が先に立って感謝出来なかっり。
難しいですが後悔しない最期を迎えるには絶対に伝えるべきだと分かりました。
また、亡くなった後「忘れてしまう」ことが本当にの死になると伝えています。ここで私は2018年に公開されたピクサー映画の「リメンバー・ミー」を思い出しました。この映画は死者の世界をポップに描いてますが、メッセージをはまさに「死者を忘れたときが本当にその人の死」だという事です。
コチラもオススメなのでぜひ観てほしいです!
【今後の生かし方】
医療従事者の方には仕事でも必ず活かせる本に間違いないですが、医療現場で働いてないにせよ「命」に関わる仕事をしているので重みを理解する手段として看取りは学んでいき、広めたい。
「生」について考える日々ですが最近では、「終活」「死の体験」などのサービスも増えてきているので新たなサービスを考えることも可能だと思うので視野に入れておきたい。
死と関連が大きいのは「精神」とも考えるので、メンタルヘルスの分野でもうまく活用し、食育と一緒にアプローチできたら豊かな心が育つきっかけにしたいです。
【さいごに】
「死」について考えることは1度はあっても、実際に直面した時にどう理解して、受け止めていくかは、教えあったり、話をしたりする機会は少ないですよね。
突然やってきて、苦しみ、辛い思いもさせられます。
だからこそ、「死」について考えることは早すぎることはないし今、1度学んでみる、知ってみるのはオススメです。
少しでも後悔しない送り方ができるようにぜひ、「看取り」について学んでみて下さい。