【読書部】毎日頑張って疲れ果てているあなたへ。~シリコンバレー式 よい休息~
仕事や生活において、最高のパフォーマンスを出せていますか?
「働きかた改革」が叫ばれる近年において、科学的なエビデンスがない経験則やテクニック論による「生産性を高める」ノウハウが溢れています。しかし、「それって本質的な働きかた改革ではないよね」って思った僕が科学的にエビデンスが取れている「働きかた改革」に繋がる本を読んだものをまとめます。
申し遅れましたが、金川和弓と申します。現在関西学院大学の4年生で、エムスリードクターサポートという会社の内定者・インターンで新卒採用をやっています。
入社までに筋肉質な下地を作るため、論理的思考やパフォーマンスなどにまつわる本を、ひたすら読んで実践している意識高い系の学生です。そんな僕が読ん日から実践し、実際に効果が実感できた、この「シリコンバレー式 よい休息」の内容を皆さんにお伝えします。メモを参照にしつつも、ほぼ記憶を頼りに書いているので、内容が他の本と混じっているかもです(主に樺澤さん・DaiGo)
要約
なぜ「労働」と「休息」は二項対立になっている?
「労働のパフォーマンスを高める」ために「休息がある」のであって、労働と休息は対立の概念ではない。よいパフォーマンスを出すには、よい休息が必要である。よい休息をすれば時間が生まれ、その時間を自分に投資することで、さらなるパフォーマンスが生まれる。つまり、休息が高いパフォーマンス生み、高いパフォーマンスが休息を生むのだ。
古代ギリシア人の考え
休息は「偉大なる贈り物」であった。なぜならば、様々な物事と触れあう時間と、精神的な余裕を持てるからである。その「偉大なる贈り物」があった結果、アリストテレスやプラトンに代表されるような偉人が誕生した。だがしかし、「労働」が否定されていたわけではない。労働とは、「生活の手段」と「人生の意味」という、2つの考え方が根底にあったのである。つまり、生活の糧を稼ぐためと人生の意味をサポートする休息は、「偉大なる贈り物」だったのである。
現代市場の求めるる労働力
これまで求められていたことは、「仕組に沿って効率的に作業をすること」だったが、テクノロジーの進歩によって、これからは「知的な生産活動」が求められている。つまり、ロボットがやれることを一生懸命に寝ずにやっても意味がないのである。
休息とは、技術である
話すことは誰でもできるが、話し方やプレゼンには大きな格差がある。休息もこれと同じように、学ぶことによって上達し、よりよい休息を取れるようになっていく。これからは、「戦略的休息」の時代。
戦略的休息
戦略的休息とは「ベストパフォーマンスを発揮するために、体の仕組みを知り、戦略に基づいて休息すること」である。具体的には、リラックス・運動・睡眠の3つを特に重視したい。
戦略的休息
何もしない、ぼうっとしているリラックスタイムの重要性
DMN(デフォルトモードネットワーク)。脳は、何も考えていない時でも、考えているときと同じくらい他の部位が働いている。働きは、記憶の整理である。具体的には、取り込んだ記憶と他の記憶を繋げることである。このDMNの働きの高さと、創造性の高さには相関が見られた。つまり、ぼうっとする時間(休息)は非常に重要である。
創造的ブレイクスルーの4ステップ
①意識的なインプットによる準備期間。
②孵化段階。知識と知識がDMNによって無意識に結合される。
③ひらめき。知識と知識が結ばれ、様々な事柄が鮮明に見える段階。
④検証。事柄の空白を論理的に埋めていく段階。
→リラックスタイムを持ち、脳の働きを使って創造性を高めよう
生産性の高い人の労働時間は1日3時間~5時間に収束する
偉大な成果を残した偉人の労働時間は、平均して4時間ほど。この4時間という数字は、科学的にも人間が一日に可能な集中力の限界で知られている。では、他の時間に何をしていたか?それは、リラックスタイムと運動と睡眠である。特に日本人は、遺伝子的に96%は朝型人間。朝型人間が最も集中力を発揮するのは、起きてから3時間まで。偉人達は朝早く起きて、「最適な状態」で仕事をしていたのである。
睡眠の重要性
昼寝は重要。なぜならば、起床後6~7時間が経過したときに、体のリズム的に集中力が最も落ちる。60分以上の睡眠で記憶の定着が進むので、できれば60分以上昼寝をすることが望まれる。できなければ、ごく短時間の睡眠でも集中力は回復する。それもできなければ目をつぶってしばらく休むことである。睡眠の役割は、脳のメンテナンスなので、十分に寝なければ確実に脳の機能は低下していく。
運動をすると頭が良くなる?
有酸素運動をすることで、「脳由来神経栄養因子」が分泌される。これは、神経細胞の成長を促す。言葉を選ばずに言えば、運動によって頭が良くなるのである。人間は生物の中で、群を抜いて長距離走が得意である。脳の本来の役割は、栄養を取るために体を動かすことである。鶏が先か卵が先かの話になるかもしれないが、一説によると人間の知能が進化したのは、歩く量が多かったからではという説もある。運動はそれほど脳にとっても大切なのである。
ものすごく簡単にまとめると
①最大限のパフォーマンスを出すために「戦略的休息」を取ろう。
②具体的には、「リラックスタイム」「睡眠」「運動」である。
③人間の集中可能な時間は、一日4時間しかない。この4時間を、睡眠によって記憶が整理され、最も状態が良い朝に使おう。
こんな感じです!(笑)本当はもっともっと内容が濃く理論も書いているのですが、手っ取り早く使えそうなポイントだけまとめました。これを機に読んでいただければ幸いです。
感想
僕は、高いパフォーマンスを出すには「ひたすら頑張るもの」だとスポーツで学んできて、落合さんや前田さんを見てそれが加速していた。しかしそれが大きく覆り、かなりの衝撃を受けた本だった。確かに反復作業などは作業時間が大切かもしれないが、自分が目指すところや求めるものは、そんなものではない。自分の生まれ持った体の潜在能力を最大限に活かし、より高いパフォーマンスを出していこうと思った。長い時間頑張って働いて「疲れ果てた成功」よりも、最高のコンディションで最大限集中して働き、残った時間をさらに投資していく「豊かな成功」を目指していこう。
実際にやってみて
この本を読んで、昨日実践してみました。蔦屋書店にて、コーヒー3杯でひたすら本を読み漁るという、はた迷惑な学生です。集中力がかなり持続し、4冊の本を読み切りました。正直4冊目は集中力が持続していなかったです。体感で集中できていたと思ったのは、5時間程度ですかね。
6:00 起床・準備・移動
7:00 蔦屋書店到着・読書開始
9:00 1冊目終了・リラックスタイム・店内を歩き回る
9:30 2冊目開始
12:00 2冊目終了 昼食へ
12:30 軽く外をランニング・蔦屋書店に戻ってリラックスタイム
13:00 3冊目開始
15:30 3冊目終了・採用に関するオンライン会議
16:30 会議が終了し、少しゆっくりして4冊目開始
18:00 4冊目終了
さすがに店内で寝るのはきつかったので、完璧に実行したわけではないですが、明らかにいつもより集中できました。いつもと変えた点は、・朝早くから・頭が疲れたらこまめに運動。の2点です。あとは最近イヤーマフで音を遮断するようにしたくらいですかね。集中力が途切れるのって「自分の感情」「外部の刺激」なので、この本の内容で自分の状態を整え、イヤーマフで外部の刺激を減らした感じです。
会社で実践するのは難しいかもしれないですが、時間を見つけては歩いたりするのと、昼休憩に睡眠をとってみるといいと思います。みなさんがよりよい働きかたを手に入れ、最高のパフォーマンスを出せることを願っております!お付き合いいただきありがとうございました!