
読書感想文『ジョジョの奇妙な冒険第四部』
※ネタバレを含みます
これは、吉良吉影の物語だ
ぼくには、そんなものがたりです。
そして、これは、ぼくの物語でもあります。
なぜなら、ぼくは、吉良吉影と似ているからです。
「お前は吉良吉影そのものや」
ちょうど吉良吉影と、同い年の頃友人に言われました。
もちろん、手フェチではないし、○人鬼でもありませんが。
もちろん(裏設定ですが)母親の虐待も、受けていません。
彼は、平和主義者です。争いごとを避け、穏やかに暮らしたい。
1番にはなりたくないし、目立たず、過ごしたい。
ノートでも、目立ちたいとは思ってないです、正直なところ。
“私は、幸せになってみせるぞオォーッ!”
吉良吉影は、転んでも、ただでは起きない
まさに、この言葉通りです。
主人公たちに、絶体絶命まで追い詰められても、決して諦めません。
自らの手を切り落として、逃走します。
結果、手も元通りになり、逃げ延びます。
そして、彼は、地元である、杜王町に、別人として留まります。
なぜなら、逃げれば余計に平穏な人生では、なくなるからです。
吉良吉影から学んだこと
それは、『ひとは、あるがままで良い』
と言うこと。だと思います。
吉良吉影は、吉良吉影であり続けました。
確かに、他人を利用し、自分の幸せを守る。
それって、人として、当たり前ですよね。
だから、これで、いいのだ。
“これでいいのだ”
虐待を受け、連続○人鬼になったのも、とても同情します。
世の中には、“異常”な人がいます。
これって、正常かもしれません。
誰でも、虐待を受ければ、“異常“になります。
それが、正常な、心の反応ではないでしょうか?
ジョジョの奇妙な冒険第四部。
それは、吉良吉影の物語。
誰よりも平和を愛し、自分を愛し続けたヒトの、物語。
ぼくは、もう一度、吉良吉影に、なっていると思う。
第8部の主人公は、半分、吉良吉影なのだから。