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【痛みが生じる原因】

痛みが生じるメカニズムや原因は多種多様。

しかもとても複雑だ。最もベーシックなメカニズムは、血流不足によって生じた乳酸などの物質が末梢神経を刺激する。筋肉そのものや靭帯、腱などの構造が壊れるケースもある。

『筋肉が硬くなって、関節が動かなくなり、無理な動きを繰り返して組織が壊れる場合もある。

または、体重のかけ方や悪い姿勢などで、きれいに背中を丸められずに、背骨が棒状になり、背骨のしなりが失われると負担が一部に集中して、その部位が壊れることもある。

といったように、様々な原因で、組織が傷く。すると、ブラジキニンやヒスタミンといった発痛物質が分泌され、その情報が末梢神経から中枢神経へと伝わり、脳に至る。こうした経路を辿って痛みが自覚される。

こうした痛みが生じた場合、冷やして血液の流れを抑制して炎症を防ぐのか、もしくは逆に温めて血行を促し、傷ついた部分の修復に努めるのか。対処の仕方もタイミングによって異なってくる。

また、物理的にカラダを傷ついていなくても痛みが生じることもある。

心理的なこりが存在するように、心因性の痛みというものもある。

『痛みの情報は脳の感覚野に送られて、そこで不快感や痛みが生じる。心因性の痛みの中には、末梢の傷が治っても引き続き痛みを生じさせる電気信号が脳で起こってしまうことが原因の場合もある』

他にも、心臓や胆嚢など内臓の病気が原因で関連痛が首や肩、背中に生じる場合もあるし、骨粗鬆症による圧迫骨折で痛みが生じることもある。化学反応としての痛み、物質的な痛み、精神的な痛みなど痛みは様々な種類があります。

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