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闘病日記#11|抗がん剤9週間の振り返りと、あっけらかんと過ごせた理由。2024.10.4



ついに、予定していた9週間の抗がん剤が終了。
(アービタックスは、これからも継続!)

ここまで振り返ってみると
あっという間だったな〜と感じています。

身近な人からは、
あっけらかんとしてる、と言われたり
会うと思ったより元気で良かった、とか
ポジティブ、強い、と言われることが多かった。

思えば、
しんどさでへこたれるような思いには
ほとんどならなかったし、
私、どうやって生きてたかなぁ〜と
振り返ってみようと思います!




毎週、勇気をもらう水曜日


抗がん剤の種類や量、ペースは
人によって様々だと思いますが、
私は週一の通院で投与していました。


毎週、早朝7時半に病院に行って、
血液検査、診察、抗がん剤投与、お薬をもらう。
終わるのは遅くて16時ごろ。

ありがたいことに、
特別腰が重い日はそんなになかったです。

朝の気持ちいい空気を吸って、
おなじように闘病してる患者さんの姿を見て
なんだか勇気をもらうような気がして、
勝手に、一緒に頑張ろうな!という気分に。笑


たまに朝の通勤時間帯と被る通院は
ぎゅうぎゅうで大変でしたが...笑

なんだか、どこに行っても世の中の皆んなが
頑張ってるんだなぁ...と思うことが増えました。笑



自分の細胞に拍手する日々


心配していた副作用、
人によって感じ方は様々だけど
私はわりと軽度だったのではと感じます。

吐き気止めを飲むこともあったけど
飲まなくて大丈夫なときもあったり、

でも、元気だと思ってたらいきなり吐いたり、
便秘と下痢を繰り返すのが地味にしんどかったり。

足のムズムズ感があって眠りにくくなったり。
夜は2.3時間おきには必ず起きてお手洗い。

手足の痺れはごくたま〜にほんの少しで、
両腕が筋肉痛のような痛みになった時も。

副作用については
細かく書いたらキリがないけれど、
毎週、明日の体調はどうだろう?と未知の生活。



白血球の数は、毎週チェック!


5900からスタートして上下しながら
9週目以降は、2700まで下がりました。
白血球の標準値が3300〜8600くらいなので、
基本的には問題なし心配なしでした!


こんなにも、
カラダの免疫機能を大切に思った日々はない〜


免疫機能の働きひとつで、
怪我が治ったり、感染を防いだり、
疲れがすぐ回復したり、元気に活動できたり、
本当にありがたい、白血球さん。

自分の細胞に拍手しながら過ごしてます。笑



笑顔があることがすごく嬉しい



1番嫌だったのはやっぱり、
アービタックスの副作用による皮膚症状。

上半身全体、顔に、ざ瘡用皮疹。
皮膚はもともと弱いから荒れやすいし
どんどん範囲も増えていくから、ちーん。

本当に汚い肌で、ちーん。



私はノーメイクの方がストレスがないので
自由にメイクを楽しめないツラさはなくて。

ノーメイクにゆるい格好でラフに通院してたし、
仕事のときは身だしなみきちんとしてた分、
気を抜ける感じもラクでした。笑


でも鏡を見るたびに、ちーん。となるし、
「メイクしたら気分が上がる」
なんてことはもちろんなかったです。笑



でも、深く落ち込まなかったのはきっと、

"笑顔"を作ることができるから!



頸部郭清術をしたあとに
表情に後遺症が残るかもと言われていたけど
敏腕イケメン外科医のおかげで、
後遺症と言えるものは何も残らなくて、

"笑える"ってめちゃめちゃすごい、と。

それだけで周囲に
Happyを伝えられる!


メイクよりもなによりも、
"笑顔"って尊いことだなぁと、心底。


頸部郭清術をした時、
もし表情作れなくなったらどうするんだろ?
と考えたことがあって。

お見舞いに来てくれた人に対して
「元気だよ〜」ってどう伝えよう?
会った瞬間、指ハート作ればいーかな?とか
本気で考えたこともありました。笑


だから、今笑えることが本当に嬉しいし、
まずはそのことに、大きな感謝。



でも、見た目ってやっぱり
ほんの小さなひとつでも、
簡単に気分が変わる。

ちょっとでも小顔になりたいし、
ちょっとでも自然なウィッグがいいし、
ちょっとでも湿疹を隠したいし、

その心理は当たり前であると同時に
人間って欲張りで無いものねだりで、
不思議な心理だなぁとも思ったり。


これからも色々気にして生きていくと思うけど、

無いものだけじゃなくてある物に目を向けて
自分のなりたい像ももちろん目指しつつ、
見た目のどんな変化も楽しみながら、
生きていきたいなぁと感じるものです。

まずは、笑えてれば百点満点!!!


ウィッグ期間はボーナスタイム



私は想定より脱毛の開始が遅く.
4週目(パクリタキセル3回目)が過ぎて
ようやくパラパラと抜けてきました。

ごそっと抜けるのではなく、毎日徐々〜に。

わたしは前髪部分からスカスカになってきて
おでこが日々広くなっていく面白いことに。笑
こんな自分の姿を見るのもなかなかないから
もはやそれも楽しんでいます。笑



8週目くらいからウィッグデビュー!

今までしたことないヘアカラーとか、
ショートヘアとか、部分ウィッグとか、
こんなに簡単にヘアチェンジできるなんて!


地毛なら勇気がなくてできないことも
ウィッグ期間だけのボーナスタイム!!!




本当に本当にそう思うし、
いつかまた生えてきてくれるのは分かってるから
脱毛へのショックはほとんどない。

ウィッグの値段はピンキリだけど、
自治体からがっつり助成金も出るので心強い!

まだまだ楽しみたいなぁと思っています!



心が丈夫になる毎朝のルーティン



毎朝、起きたら窓を開けて外の空気を吸って
「今日も一日いい日になるっ!」と、
口に出しています!!笑

その足で神札にも手を合わせて、感謝を伝える。
いまではルーティン化してます。

なんとなく、心が丈夫になる気がするし、
なにより、"一日なんか良い日だったな"
と噛み締めることの大切さを痛感できる。


生活に関しては、
もともとインドア趣味が多いのもあって、
そんなに無理して外出せずに
家の中で過ごすことが多かったです。


嫌いなことはあまりやらずに、
好きなことだけやるような生活。笑


これを機に!って何かに励みたくなる性格だけど
今回は思う存分、体と心を焦らせずに、
マイペースに過ごしていました。

毎日ノーストレスすぎて大丈夫?てくらい。笑



治療してる人は、
まず治療が優先順位第一位になるから
やりたいことができなかったり
もどかしい思いをしまくると思う...

でも、だからこそ、
思う存分、心と体と脳を休ませて、
のんびり過ごすべきだと思ったりもするし、

少し矛盾があるけど、
治療がメインの生活ではなく
自分の人生を過ごすべきだと思ったりもします。


結局、なにが正解かはわからないけど、
今日も一日いい日だったと自分が感じられるかどうか
これを大事にしていました。

以前の自分にはできなかった
"今"を大切にできるようになった、
これも変化の一つです!



葛藤しながら、前に歩いてみる



とはいえ、私の性格上、

"現状あるものに感謝"
"今日を生きれたことに感謝"
を繰り返して、今を重ねて過ごすだけでは
なぜか居心地悪くなってしまって、

なにか目標にむかって
進んでいる実感がないとダメなタイプ。



でもそれって欲張りじゃない?
でもこのままじゃダメじゃない?
と、ぐるぐる考えが巡る。

見た目の話とも少し通ずるけど、
こうなりたい!あれをやりたい!っていう

"向上心"と"欲張り"って紙一重な気がする。

きっとどっちも大事なんだろうなぁ〜。




それくらい葛藤しながら歩くのが
人間らしくてちょうどいいのかも?と
無理やり、結論づけました。笑


今までの私は、
考えまくってしか始められなくて
"はじめの一歩"が大の苦手だったけれど、
これを機に、"とりあえず動くこと"
少しだけハードルが下がったように思います。

これもありがたき変化!
(書きながら変化に気づいた〜。)



明るくいられる1番の理由



そんなこんなで気ままに過ごしていたけど
やっぱりなぜこんなにメンタル丈夫に
明るく過ごせてきたかの1番の理由は、


支えてくれるたくさんの人がいるから。


勢いで病を吹き飛ばしてくれるような家族、
気にかけてくれて応援してくれる友達や同期、
そばで心強い味方になってくれる彼、
丁寧に手厚くサポートしてくれる医師たち、

不安を感じる時間もぐんと減る。


「絶対元気になって恩返しするんだ〜!」
という気持ちでみなぎります。

自分の力で踏ん張るのはほんの1割くらいで
9割は、周囲の人のパワーのおかげで頑張れる。


病気に関わらず、
辛いことを乗り越える時って
きっとそうなんだろうなぁ〜〜〜

自分も誰かのパワーになれてるだろうかと
めちゃめちゃ考えさせられます。




いまは不思議と
「なんか私、大丈夫な気がする」
という気持ちで毎日を過ごしています。


明るく治療に臨める要因は1つじゃないし
何かをきっかけに心が折れる事もあるだろうし、

心の健康って体の健康より深刻ではと、
本当にそう思うから、

いま、そう心丈夫に思わせてくれる全てに、感謝です。

根治に向かって、
これからも治療、頑張りますっ!


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