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緊急入院は、ある日突然訪れた。4泊5日の入院奮闘記
先日、娘が緊急入院になりました。
原因は、娘の咳が止まらなかったからです。えっ。咳止まらないだけで、入院って本当?
それが、咳が止まらないからという理由で、本当に入院したんですよ。
入院のキッカケになった出来事は、入院日の5日前に遡ります。5日前、小児科でRSウイルス、溶連菌という検査がおりました。その時から、すでに咳は酷かったです。
薬を処方されたものの、5日経っても治らない。これは絶対におかしい。そう思った夫は、再び小児科を予約することに。
小児科では、娘の咳が喘息のようにゼーゼーと言っていたことから、大きな病院で診て貰うことを勧められました。
小児科は人気の病院で、予約してからもかなり時間がかかったので、大病院に向かった頃には既に時計は夜の9時。
大きな病院へ行くと、レントゲン、血液検査、聴診器など、くまなくチェックされます。
「咳が酷いですね……。苦しそうだし、入院にしますか」
本当は、ちょっと診てもらえたらいいな位の軽いノリできただけなんですよ。まさか、緊急入院になるなんて。事実は小説よりドラマチックだ。
入院1日目
入院が決まると、娘は点滴を打つことになります。
「お父さん、お母さん、ちょっと席を外してもらえますか。暴れると思うので、何人か助っ人を呼んできます」
その場を後にすると、扉の向こうから娘の「ウギャアァァ!」という悲鳴のような鳴き声が聞こえてきました。
まぁ、点滴を打ってるんですけど。私たちは、その光景を見れないことが幸せなのか、それとも見れないから心配なのか。
既に丑三つ時(深夜2時)で、すっかり頭もトランスしてました。娘が心配の前に、自身が睡魔に襲われていて、それどころではなかった。
入院は、付き添いが1人のみ。夫は仕事があるので、私が担当しました。
病室は、個室を選択。簡易ベッドは硬めの椅子を組み立てます。
1日目は、簡易ベッドの組み立て方がわからず……。そのため、2つ並んだ椅子の上に、そのまま体を乗せてました。
椅子と椅子の間には凸起があり、それが腰に当たって全然眠れません。みんな、こんな大変な思いをして寝ているのだろうか。世の中の付き添いの人たちすべてに、私は同情しました。
起きてから気づいたのですが、実は椅子を自分で組み立てて簡易ベッドにする必要があったんですよね。
入院説明あんなに長いのに、簡易ベッドの組み立て方教えてくれないんかーーーい。
入院2日目
結局ほぼ寝れず、フラフラ状態で看病スタート。1日3回、娘のご飯、薬を飲ませる、吸引(各20分ほど)を担当。
既に体力は落ちていて、吸引機を長く持ち続けられない。テープで、どうにか固定できないだろうか。入院には、テープがあると便利な気がします。
あとは、スリッパ。入院には、スリッパ絶対必要です。入院があまりに緊急すぎて、スリッパがないまま、裸足で室内を徘徊してました。
入院してから、夫がスリッパの代わりになるような靴を持ってきてくれました。それはワークマンの靴で、踵が踏めるタイプのもの。靴にもスリッパにもなるし、値段も安いのでおすすめです。
仕事は、食事の配膳をおくテーブルにパソコンを置いて作業してました。夫からは、よくそんな狭いテーブルで仕事できるね……と、突っ込まれました。
机は、マウスが動かせないレベルの省スペース。いかに小さく動かした状態で、マウスを動かすか。マウスとずっと格闘してましたね。
入院3日目
2日目と同じような感じで、ずっと眠かったです。夫がこの日から、夜のみ付き添いを交代してくれました。
久しぶりに、名駅でご飯を食べた時は、美味し過ぎて涙が出てきたほど。
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久しぶりの風呂、ベッド。ぜんぶぜんぶ、めちゃくちゃ感動しましたね。
入院4日目
朝は時間厳守。夫は仕事なので、付き添いを交代しなければなりません。気分は、すっかり走れメロスです。
娘は、この日に退院が決定。退院日は、急に決まります。
退院は嬉しいけど、「退院しますか〜」と唐突に言われても、何も用意してないんですけど?
荷物もいっぱいあるし、私は車じゃなくて徒歩だし。それに、ベビーカーは家にある。結局、荷物の関係で夫と相談し、退院は翌日となりました。
この時には点滴も外してもらい、娘は大喜びで室内を走り回ります。トイレに入って、便器に手を突っ込もうとしたり。
ブザーを引こうとしたりとか。それはそれで、ちょっと困りましたね。まぁ、元気に回復して良かったです。
入院5日目
無事退院。入院室を出た途端、娘は拳をチャゲアスのように突き上げ、ニッコリ。よほど嬉しかったのでしょう。私も気分は、すっかりショーシャンクの空にの脱獄囚ですよ。空は晴れてますけどね。
今日から、日常に戻ります。一緒に布団にも入れるし、お風呂も入れる。嬉しい。
日常を過ごしていたころは、これが当たり前と思ってました。何気なく過ごしていた日常が、実はとてもかけがえのないものだったのだと、改めて痛感しています。
これからも、家族と一緒に、日々を大切に過ごして行けたら。
当たり前だと思っていたものは、もしかしたら家族の健康、家族の誰かが生活に困らない程度に稼げる仕事についているなどなど。
いろんなものがかけ合わさって、それらは存在しているのかもしれません。そんなことを、ふと思う今日この頃です。
※以上。今日は、ただの入院体験記です。一応、入院に役立つネタ(簡易ベッドは組み立てが必要、スリッパいるよみたいな話だけど)も、ちょいちょい盛り込んでみました。
風邪流行ってるみたいなんで、みなさんもお気をつけください!