フリーランスが価値と評価のあいだで揺れるのは何故かを考えてみた
ちょっと前まで「私の価値ってどれ位だろう」という事で悩んでいた事がある。
だからといって「私、今どれ位の価値ですか?」と聞くのも恥ずかしいし、聞いた所でロクな返事来なさそう。だから、聞かない。
もともと、私が良く書く事が多い恋愛・婚活コラムはPVも集められやすいし共感も得られやすい。特にリアルな体験談系、痛い話は人気だし需要もある。
ただ、人によっては「恋愛メディアで自分の体験談を書くなんて、プライドが無いの」「よく知らないメディアに、そんな体験記かけるよね」という人もいる。
プライベートの切り売りと思う人もいるかもしれないし、ドン引きする人もいる。
読む人からの評価は、面白いという人と「プライベート切り売りでしか書けない人」というレッテルを貼る人もいるかもしれない。実際、バカにされる事や嫌味を言われる事も多いジャンルかも。
でも、私に最も依頼が来るのが恋愛・婚活系でクライアントさんからはいつも「次も楽しみにしてます!」と褒められる。その言葉を貰うと、次も頑張ろうと思う。
そして、需要がある限りは書きたいと思う。
もちろん、そんな中でも迷いは沢山抱えていて「自分の価値は自分で決める」系の自己啓発コラムを無償に読みたくなる事もあるが、どれを読んでも気休め程度の励ましにしかならない。
本当の私の評価・価値は何処にあるんだろう?
そんな気持ちが募っていた頃「バリュー」などのサービスが始まるようになった。自分の評価・価値が数字でわかるようになる。
そこまで割りきられてしまうと、なんか怖い。ちょっとわからない位の曖昧位が、きっと丁度いいんだ。
評価も価値も。目に見えてしまうと、思い込みで自分の価値を上げる事も評価を誤魔化す事も出来ない。「へぇ、凄い時代だね」と口で言いながらもそんな弱さをふと感じた。
フリーの世界は、よっぽど売れっ子でもなければ評価や価値の付け方が難しい。
値段が高ければ評価が高いのかといえば、正直そうでもなくて「危険と隣り合わせ」費も込みの仕事だってあるし、営業交渉込みや取材込みで値段が高いという事もある。
値段が安ければ全てダメかと言えばそうでもなくて、PV大きなメディアでの記名記事なら次の実績に繋がるし、
自信を失いかけてるなら沢山褒めて自信をつけてくれるメディアで書くのも本人にとっては価値があるのかもしれない・・・
と、私が綺麗事を言った所で「生きてく為に必死」で仕事したい方には、どれも響かないかもしれない。
そしてそんな事を言ってられるのは、自分には旦那がいて貯金もあるからだとおもう。今は、お金より自己実現に興味を持っているから。
けど、ここで子供が産まれて余裕がなくなったらどうだろう?きっと、今と同じスタンスでは過ごさないと思う。
家賃払ってる人なら、家賃代稼げないと困るし、借金あるなら何がなんでも高い案件を無理して選ぶかもしれない。
「自分が必死の状況」という評価のもと、身を助ける仕事を何が何でも探すと思う。それこそ、ホワイトカラーにはこだわらないだろう。
この業界、結局「売れたもん勝ち」感を否めない事しか起きないし、どんなに頑張っても褒められなければ・読まれなければ「私に価値があるのか」と不安になる事だってある。
シェアすればいい・記事をいろんな人に読んでもらえる為に拡散するのも仕事とインフルエンサーは言うが、名前も顔も売れている人とそうでない人との差は大きい。
私も複数の人にシェアをお願いしたり呼びかけたりして、それでも全然ダメで「ああ、これが今の私の価値なんだ」と落ち込んだ事がある。
自分の中では、凄く良くできた記事だったし自己評価は高かったけど、結局それは自己満足にしか過ぎない話だった。
PV伸びない・・・伸びる人間にならないと。そう思った瞬間だった。
大手出版社で実績作れば良いかもしれない。この考えをする人は伸びないという人もいたし、甘いという人もいたけど。無名なら、どこか信頼を得る媒体で一本でも書くしかないと思った。
応募しまくって、ことごとく落ちて。やっと受かって・・・。
ただ、あの頃は無知で自信満々だったからこそ色々挑戦できた。価値や評価がないからこそ、沢山増やそうと思った。
愕然と思う事なんて腐る程あるけど、価値や評価を数値だけで推し量る人にはなりたくはない。
目に見えないような人の気持ちや意見だって、きっとあるはずだ。
小さな言葉を拾って、1人の心に大きく届いたら価値を感じられるように。
負け惜しみとか、伸びないよという人がいても。誰かの心に届く限り、私は書き続けようと思う。
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