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アートブックの展示『#Images大阪2024』を振り返る

 休職期間を謳歌していた1月27日、高野ぴえろさんに暇なら1冊作って出しなよと言われ、その場で申し込んだアートブックの展示『#Images大阪2024』
 アートブックと書いてはあるがすべて写真にまつわるものだったと思う。
 会期は2月23日から25日の3日間、ギャラリーは大阪府枚方市にある「アートギャラリーまなりや」
 ちなみに枚方市は僕の生まれ育った地元だ。

展示のDM

 大体写真に関する展示といえば写真をプリントして直貼り、ハレパネ、額装などして展示するものだけど今回はZINEがメインの展示だった。

ZINEとは、個人または少人数の有志が、非営利で発行する自主的な出版物のことである。

Wikipediaより

 僕もこれまで某うまプリントやコンビニプリントでZINEを作成したことはあったが、この機会に本格的な1冊を作り上げようと思った。
 テーマは僕がよく撮るストリートフォトに絞って過去の写真をたくさん使ってスナップの集大成的な1冊にした。
 といいつつも5,600枚の中からセレクトして残ったのはほとんどが最近撮った東京・大阪・京都・香港のスナップだった。

表紙

 表紙は使いたい写真を僕がセレクトし、高野さんがPhotoshopでいい感じに仕上げてくれた。
 敬愛するShin Noguchiさんの写真集の表紙を参考にさせていただいた。

印刷中

 僕の所属するPiXCypherの事務所にあるプリンターで印刷する。
 写真のセレクト、順番などの構成は僕自身で行った。
 程よい余白の提案、紙は高野さんが僕の写真に合うものを選んでプリントしてくれた。

 両面印刷で片面が印刷し終わったら紙を乾かし、手差しで1枚1枚裏面をプリントしていく地道な作業。疲れました。

約1cmの厚みになった

 両面印刷で104ページに渡るZINEが完成した。
 厚みはおおよそ1cmほどになって製本は近所のカンプリという印刷屋さんにお願いすることにした。

 テープ製本で310円でやっていただけた。手間を考えると破格。
 そして受付してくれたスタッフの方が写真をやっていたらしく、少しZINEを眺めてとても褒めてくれてすごく嬉しかった。
 写真を生業にしている人だと思われたけど、趣味であると伝えると驚いてくれていた。


全体風景

 郊外で丁度いい広さのギャラリー、104冊のZINEが並ぶ。

地元の方々も訪れてくれた。

 多くはSNSの告知を見てきてくれた方々だったけど地元の方も訪れてくれた。
 両親にZINEを展示する旨を伝えると母の親戚を含む知り合いが沢山来場してくれた。
 母の拡散力が結構強い。たぶん10人弱は呼んでくれていた気がする、¥。

自分のZINEが読んでもらえると嬉しい。

 ギャラリーのオーナーさんが僕のZINEが一番好きだと言ってくれて、「このZINEは売ってないの?」と聞かれた。
 今回のZINEは非売品であることを伝えると少し残念そうにしていて、高野さんからも「今後の目標は売れるZINEを作ること」と言われたのを思い出して、販売も視野に入れていきたいなと思った。
 他にも欲しいと言ってくれた人がいて、自分のZINEに需要があることが嬉しかった。

展示の最後はいつも少し寂しくなる。

 3日間の展示期間は瞬く間に過ぎ去っていった。
 撤収作業後のギャラリーはいつも少しばかり寂しくなる。

最後の1ページに選んだ写真。
無意識に今の心情に沿った1枚を選んでいた。

 ZINEの最後のページは昨年のGWに長崎の雲仙で撮影した写真を選んだ。
 この展示の最終日は休職の最終日でこの先の不安が拭えない心情に沿った一枚を無意識にセレクトしていた。
 選んだときは自分でもわかっていなかったと思う。

記念写真

 全国から色んな人たちが出展してくれていたので、全員とはお会いできなかったけど最終の時間に在廊していたメンバーで記念写真を撮った。

 今回の展示は来場者及び出展者の投票制となっており、104冊あったZINEの中で僕のZINEは2位の投票を獲得した。
 この結果は僕に少なからず自信を与えてくれたし、今後の制作に向けた目標も立てることができた。
 今は長期間仕事を休んで不安でいっぱいではあったが、最終日をこうして地元のギャラリーでみんなと楽しく過ごすことができてよかったと心から思う。

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