国の無形文化遺産に登録!アンザン省クメール族のパームシュガー作りとは
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こんにちは!mikuです🌽
今回の記事は、こちらのニュースについて。
アンザン省には、カンボジア国境沿いということもあり、多くのクメール族が住んでいます。そして、2024年11月27日、クメール族によるThốt nốt 砂糖(パームシュガー)作りが、国の無形文化遺産に登録されました。
そもそもThốt nốtとは?
Thốt nốt(トットノット)は、英名はPalmyra Palm、日本語ではオオギヤシと呼ばれています。
高さは30m以上にもなり、乾燥に強いそう。
Thốt nốtは、アンザン省の特産です。
アンザン省のTri Tôn地区とTịnh Biên地区には、7万本近くの木が生息しています。毎年約8,000トンの砂糖が取れています!
Thốt nốtから何がつくられるのか?
私の住むアンザン省の特産品であるThốt nốt 。
Thốt nốtの樹液は、ジュースや砂糖(パームシュガー)、ジャムなどに加工されます。
さらに、Thốt nốtの実は食べることもできます!
Thốt nốtのチェーやドリンクは、アンザン省の暑い気候にぴったりです。
また、パームシュガーを使ったケーキ(Bánh Bò Thốt Nốt)も有名。
国の無形文化遺産へ
Đường Thốt nốt と呼ばれる砂糖づくりの文化が、国の無形文化遺産に登録されました。アンザン省内では、8個目の無形文化遺産だそう。
アンザン省に住むクメール族にとって、Thốt nốtは日常生活と結びついた大切な存在です。パームシュガーを作る職業は、雇用を生み出し収入を確保するだけでなく、昔から大切な文化として守り続けられてきました。
パームシュガーを作る時期は、大体11月~6月ごろまで。天候が乾燥している場合は、収穫が遅くなることもあるようです。
前述の通り、Thốt nốtの木は高さ15mを超えるものもあるため、木に登って樹液を取る作業は簡単ではありません。
詳しい過程について興味のある方は、こちらの動画をチェックしてみてください。
まとめ
ホーチミンで語学学校に通っていたころ、「もうすぐアンザン省に行くんだ」と話すと、ベトナム人のほとんどが、「アンザン省なら、Thốt nốtが有名だよ!」と教えてくれたことを思い出しました。
無形文化遺産に登録されたことは、クメール族をはじめアンザン省に住む地域の人々の誇りにつながり、観光業にもインパクトが生まれるのではないかと思っています。
私自身も、近い将来、Thốt nốtから砂糖が作られる過程を見てみたい。
そして、国内外に広くPRできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
miku