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追悼・大林宣彦監督

小学生の頃だったか、「転校生」を観て面白さにびっくりした。
「時をかける少女」「さびしんぼう」も観て、
ひとりの映画監督が持つ個性やオリジナリティーを実感したものだった。
表現とは多彩で、無限なのかもしれないと、思い知らされた。
私を映画好きにしたのは、間違いなく「転校生」などの大林作品だったと、
振り返って、そんな感慨にふける。

この記事で書いたのは、大林作品の中でも「反戦映画」について。
新作「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」も試写で観ていた。
傑作とか駄作とか、ありきたりの評価は付けられない
情熱や映画愛、厭戦の思いでみなぎっている作品。
「命のあるうちに言っておかねば」。そんな監督自身の言葉が、スクリーンからこちらに飛んでくる気がした。

2017年冬に早稲田大学あった大林監督の「最後の講義」を、俳優・演出家志望の長男が受講していた。そこで、何度も口にしていたのが「フィロソフィー(哲学)」という言葉だったという。

この講義内容は本にもなっている。

表現者としての確固としたフィロソフィーを持っていないと、戦時中に「好戦映画」を作ってしまうことだってある。そういう作り手とは、なんと恐ろしい存在だろう。若い人たちに、フィロソフィーの大切さを言葉を尽くして教えていた。

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