映画鑑賞記録「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて」
新年1発目の映画は「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて」
※ほんのりネタバレをふくんでおりますので、お気をつけくださいませ。
・海なし県
生まれも育ちも埼玉の私。「翔んで埼玉」にでてくる埼玉県人ばりに海を切望している。
小学生のころは、通学路に海が欲しいという想いから、学校近くの住宅街の先には海があるという妄想を描いていた。中学にあがってからも妄想は消えず、9年間にわたり妄想の海辺を歩き続けたところ、潮風すら感じられるようになった。
さて。埼玉県人が悲願の海をゲットする第1歩として、白砂を求めて和歌山へ旅立つところから今作ははじまる。そのままなんやかんやで埼玉に海を爆誕させる話なのだろうと思っていたのだが、まさかの武蔵野線の誕生秘話に着地した。
・武蔵野線
武蔵野線といえば私のなかで「風に対して最弱。遅れているか止まっている」というイメージだった。移動の際に武蔵野線をはさむときは「くっ..……武蔵野線!他に線はないのか!」と、武蔵野線を避けるルートを探していた。
本作の武蔵野線は「埼玉の横のつながりを強化すること」を目的としてつくられたとされている。事実ではないとしても、武蔵野線が東西友好の架け橋という解釈に胸が熱くなった。事実ではないとしても。
さらに武蔵野線は、二足歩行のネズミが「ハハッ」と笑う夢の国につながっている。本作のおかげで、最弱どころか最高の笑顔を運んでくれる線なのだと知れた。
・わが町
今作では、前回は埼玉なのにスルーされていたわが町がチラチラしていた。これまでわが町に愛情を感じていなかったけれど、スクリーンデビューを果たしたマイホームタウンにテンションは爆上げ。花火大会のクライマックスのようなヒュウヒュウバンバン状態になった。
推せるところはないけれど、
わたし、わが町が好きです。
心のなかに隠れていた故郷への愛を見つけました。埼玉県および関西を故郷にもつ方は、あなたの町を画面に見つけて郷土愛を爆発させてほしい。
・わがツボ
個人的なツボを2つあげたい。
ひとつめは、魔改造された池袋がわたしの脳内イメージの池袋と似通っていたこと。池袋といえば、東武と西武だ。
ふたつめは、甲子園の地下に映画「チャーリーとチョコレート工場」好きが大歓喜するゾーンがあること。ニヤニヤが止まらず、口角があがりすぎて口が裂けそうになった。
・もっといじって!
前作であますところなく味わいつくされた埼玉。続編があると知ったときは、まだモグモグできるところがあったのか!と驚いたし、嬉しかった。でも今回はダ埼玉よりも、滋賀いじりと大阪ディスりのほうが目立っていた。正直「もっと埼玉をいじってくれませんか!埼玉の映画なのだから!」と後半にいたるころには物足りなさを感じていた。
でもラストで埼玉のあそこのあれが、宇宙であれをあれするシーンがあり、埼玉が主役の座を取り戻せて一安心。
とことん真面目にくだらないことをしているストーリーが好物なので、大満足でした!
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