超短編小説:ルールマン①
~ルールマン~【エピソード】
いつからだろう。「怖い」と呼ばれるようになったのは…。
いつからだろう。「鬼」と呼ばれるようになったのは…。
いつからだろう。「歩く」と道ができるようになったのは…。
私は普通の会社員。仕事を真剣に取り組んでいるただの会社員。社会に貢献するために一生懸命な会社員。なのに…人は私のことを…
「ルールマン」と呼ぶ!
いつの時代もルールマンはいる。いや、いなければ社会はなりたたない。時代錯誤は承知のうえ。滅びゆくルールマンを後世に残すために私は立ち上り続けている!
昭和→平成→令和と時は流れ、3つの時代を歩んでいる私は、変えてはいけないルールが滅びゆくことに焦っているのかもしれない。
アナログからデジタルに移り変わり時代は便利になった。ネットワークの環境も充実され技術の進歩は格段に優れ、AIの時代が到来している。この素晴らしい技術革新に流され、人間本来の心も便乗して流れようとしていることに不安を感じているのかも知れない。
技術革新の素晴らしさは「人の心」と連動していない。逆に、「心の素敵なパーツ」を吸いとられている感じて仕方がない。
しょうがないよ…時代の流れなんだから!
いや、違う。次世代に教えてあげなければ!時代に流されるのではなく、自分が時代に乗るということを…!どこに乗るかということを…!
働いていてよく思う。時代は令和。働いている上層部は昭和を作り上げた人達である。中堅層は、昭和と平成。これからメインになる人達は平成。でも、時代の流れは令和。会社の方向性は平成→令和。人の意識は昭和→平成。つまり、令和を創り上げる為には昭和+平成の融合が必要であるということを理解している人が実に少ない。つまり、自分は今の令和の時代にあった行動をしていると流されている人が多く、現実は昭和後半から平成中盤の意識に乗らなければいけないということを…。
NEXT……②
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