超短編小説:ルールマン②
~ルールマン第一章~【遅刻からの欠勤】
そう…それは今年の春…。入社一年目の男性社員が出勤してこない。出勤時間になっても連絡がこない。チームの皆は「事故にあったのか」「病気で倒れたのか」「まだ寝てるのか」など心配し電話・メール・LINEなどで連絡をとり続けた。そして出勤時間30分後………やっと連絡が入った。
「体調不良で休みます」と……LINEで…
そして課長の一言…「しょうがない」。これで遅刻騒動終了。そして皆、うなだれた……。
んっ!これでいいのか?これが時代にあった連絡方法なのか?おかしい!
ルールマン発動!
課長少しお時間いいですか?先ほどの一連の課長の行動、本当にそれでいいんですか?
-だって、今の若い人はみんなそうでしょ。
課長の考えには間違いが多すぎます。まず課長というのは、部下の模範となってまとめるのが仕事ですよね。遅刻している人を守るのが仕事じゃないですよね。今、真面目に働いている人を守るのがメインですよね。今回は遅刻から欠勤に変わったわけですよ。体調不良ならなぜ出勤前に連絡がないんでしょう?本当に体調不良なんですか?なぜ直接電話連絡がないんでしょうか?課長から直接電話したんですか?そして心配した部下に課長はなぜ説明しないんでしょうか?頑張っている部下はどうでもいいんですか?休む時はちゃんとの連絡している人ばかりですよね?新入社員はVIP待遇なんですか?それが当たり前になっていいのでしょうか?それが社会貢献するための会社の教育方針なのでしょうか?学生と社会人の違いの説明はしてるんですか?そして時代は関係あるんでしょうか?若さは関係あるんでしょうか?こんな考えで課長やってていいんですか?管理職はこんなんでいいと思ってるんですか?この一連は部長は知ってるんですか?部下に言ってる報連相はちゃんとしてますよね?社長は…………
その時、課長の目から涙が流れた!
-すまん!
やってしまった。いい過ぎてしまった。でも私はルールマン!更に追い討ちをかける。
課長、ではこのあとどうして頂けるんでしょうか?
-部長に報告して指示を仰ぐ。
何を新入社員みたいなこと言ってるんですか?いつも言ってますよね、自分で考えてこそ成長するんだと。あれはなんだったんですか?今、部下に行動で見せる所じゃないんですか?なぜ当たり前のことができないんですか?すぐ電話して本当の理由確認してくれるんですよね?ちゃんと新入社員に教育してくれるんですよね?嫌われるのが怖いんですか?自分の今後が気になるんですか?管理職なら部下の今後を気にするんじゃないですか?今、頑張っている部下にちゃんと報告してくれるんですか?課長が考えてきちんと説明してもらえるんですよね?それが出来ないなら………
その時、課長の目から大粒の涙が溢れた。
-許してくれ。ちゃんとやる。
ここからは、私の領域ではない。
最後に…自分の為でなく部下の為に行動して頂きたい……とお願いして……仕事に戻った。
NEXT……③
第一話:ルールマン①【エピソード】
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