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閑話休題? プラクティスデー

 マインドフルネスストレス低減法8週間プログラム。

 遂にやってまいりました! プラクティスデーです!

 なんと、1日6時間(休憩1時間を含むと計7時間)をかけて、マインドフルネスに過ごす日です。
 
 私はこの日、実は、午後からみこと心理臨床処主催で、対面でのグループスーパービジョン(GSV)がある日でした。GSV開始時間の関係上、どう頑張っても最後まで参加できません…。

 参加者の皆さんと講師の先生のご厚意で、9:00開始を、8:00開始にしてもらい、終わりを私自身は30分早く抜けさせていただくようご配慮いただきました。

 対面のGSVは渋谷の貸会議室で行うため、三茶のカウンセリングルームからは30分もかかりません。ということで、8時開始のプラクティスデーに間に合うよう三茶のカウンセリングルームにたどり着き、そこでプラクティスデーに参加です。

 ヨガマットも持参しました。いつもの自宅とは違う場所から、オンラインで参加するという変化はあったのですが、結果的にはそれが良かったなと思いました。

 なんせ、このプラクティスデーは、色々な瞑想を行っていくもので、この時間は、あまり他の人と話さないようにというご案内が来ていたからです。

 自宅では、家族がいるのでさすがに、6時間話さないというのは難しい。気が散ることなく参加するには、一人の空間はありがたかったです。
 
 さて、このマインドフルネスストレス低減法なのですが、参加する前も自分にとってはいつも大事な時間です。「自分のための時間を使う=自分を大事にする」と言われるわけで、そうとなれば、その大事な時間をどのように快適に過ごすか? という命題が生まれます。

 なので、なるべく、自分にとって居心地の良い環境づくりという開始前の下地作りに余念がなくなるのです。

 今回は、それこそ8時開始の30分前には三茶の駅に着きました。そして、お昼ご飯を調達するべく、コンビニへ。お昼ご飯に関しても、マインドフルに食べるので準備が簡単なものをというご案内が来ていました。

 それならば…と、考えた結果、夏バテ気味で胃がもたれていたので胃に優しいものを選ぼう! と、雑穀米の梅茶漬け、デザート代わりにヨーグルト。あと、もし足りなかったら困るので、いざという時の押さえとして、パウンドケーキ一切れ。飲み物も、水に近いけど、甘くておいしい果物水とお茶。お部屋に着いたら温かな紅茶も入れるということで、抜かりはありません。(抜かりは無いと思っていたのですが、紅茶を入れた後に、ミルクを買い忘れたことに気づきました…。ミルクティー派なのに…。)

 さて、カウンセリングルームに着いたら、今度は、どうしたら良い感じにヨガマットを配置できるか考え、クッションとブランケットを準備します。

 開始前には、スマホをサイレントモードにして、終わるまで私とは連絡は取れませんと事前に家族や仕事仲間にはお伝えしておきます。あとはPCをネットにつないで、準備万端!


 セッションが始まります。
 
 普段よりも静かに始まったセッションは、いつもより講師の先生のインストラションが少なめで、最初の瞑想に入りました。しかも、少し長め。

 静かで長め。というのは、いつもと違う…と感じてちょっと、最初のうちは不安になってしまいました。そして、一つの瞑想が終わると、ほぼ間を置かず、次の瞑想に入っていきます。今までやってきた、呼吸瞑想。ボディスキャン瞑想。立って行うヨガ。寝ておこなうヨガ。新しいものでは歩く瞑想や山の瞑想。最初の方に、詩を1,2編、朗読してもらう時間もありました。これも今日の瞑想の時間を色付けするアクセントでした。

 どの順番でどうやったかというのは、メモを取らないでとの案内もあり、私自身もしっかり覚えていないのですが、そんな感じに瞑想を続けていったら、いつの間にやらお昼になりました。

 瞑想中は、ひたすら今の状態や呼吸などに意識を向けつつ、気づいたら全然別のことを考えていることもありました。

 歩く瞑想で部屋の中を歩いていたら、あ、ここに汚れが!とか、2年この部屋を借りていて初めて、エアコンが霧ケ峰だということに気づくとか。上の方に目を向けなければどうせ見ないからと思って仕舞わなかった壁掛け時計に、思わず視線が行ってしまい、お昼休憩の時には必ず片づけよう…と決意したり。身体の体重移動を感じながら歩くというのも、いつもしないため面白かったですね。
 
 お昼は、買ってきたお茶漬けをマインドフルネスに食べます。改めて、自分の買ってきた昼食セレクトは当たりだったとしみじみするぐらい、美味しくいただきました。香りを楽しみ、いつもより多めに噛んで感触を楽しんでみたり、味わいながら食べました。1時間休憩時間はありますし、他にすることがあるわけでも無いので、焦らずゆっくり、食事に向き合えました。

 日常でやろうとしても、外からの刺激に反応してしまい、なかなか落ち着いて出来ないので、新鮮で良かったです。とは言うものの、飽き性の私は30分ほど続けていたら、そろそろ終わりにしようかな? という気持ちになりました。でも、それ自体も一つの気づきでした。つまり、いつもは10分、15分で食べてしまう食事に15分ほどかける時間を増やすだけで、そんな満足感を味わえる食事が出来るということなのですから。

 いつもは出来なくても、時々は意識してゆっくり味わって食べる時間を作ろうと思ったのでした。
 
 さて、お昼休憩の後は、また、歩く瞑想をしました。あと、新たに慈悲の瞑想を行いました。瞑想しながら、いたわりや労いや幸せをまず、自分に向け、次に大切な人に向け、最後に嫌いな人(苦手な人)に向けます。自分で自分を慈しみ労うような声をかけていくと、少し力が抜けるような安心感が生まれます。次に、大切な人を思い浮かべてとインストラクトされると、驚くほど早くそしてブレなく家族のことが思い浮かび、それだけで心が一杯になりました。最後に苦手な人を思い浮かべ、自分にとっては苦手で嫌でも、その人も幸せに穏やかに過ごせればそれはお互いに悪いことではないなと、さわやかな気持ちになりました。

 後々になって考えると、私の場合は苦手な人程度なので、そのような気持ちを向けるのは難しくないのですが、これが、憎んでいるぐらいの強い嫌悪感がある人がいたとしたら、難しいのかなと思ったりしつつ。
 
 さて、午後は軽い瞑想の後は、1時間ほどシェアの時間になりました。今日の感想を二人組になってシェアし合います。参加者のお一人ずつと話すというのも今まで無かったので、新鮮でした。やはり自分では考えていなかったこと、思ってもいなかったことを聞くのは楽しいですし、同じような感想を聞くと安心します。

 そんなこんなで、あっという間に時間が過ぎ、私は退出の時間が来ました。いったん、会を講師の先生が閉めてくれたので、私は心を残すことなく退出することが出来ました。とてもありがたかったです。残った参加者の方々は、残りの時間を終了までまた瞑想を行うとのことでした。
 
 
さて、総括です。

 今回の6時間のセッション、私の感想はというと、まさしく贅沢な時間。の一言に尽きます。静謐な時間と外界からのアクションに反応しなくて良いというのは、本当に貴重です。

 この自分に向き合う時間というのは、そういえば自分は昔、似たような時間を過ごしていたなと何となく思い出しました。

 自分にとっての外界を遮断し静謐な時間を過ごすというのは、まさに読書の時間です。好きな物語に没頭する。その時間が自分をリフレッシュさせてくれていました。大人になって仕事を始めて家族も増えてという日々の中では、完全に確保されたそのような他ごとを気にしないで過ごせる時間というのは、ほぼありません。何なら、帰りの時間まであと○○時間! というのを意識しないではいられません。

 しかし、今回は、タイムキーピングは講師の先生がしてくれますし、部屋の時計は見えないようにしておくと良いと言われてますので、時間の心配もいりません。
 
 こういう時間というのは、たまには自分に必要なのだと心から感じる瞬間でした。そして、同時に思ったのは、そういう静かな時間が取れるなら、ゆっくり読書を久々にしたいなぁという思いです。今回のセッションを通して改めてそれを感じ、そして同時に、ちゃんと整えようと本気で思いさえすれば、このような自分の時間は準備ができるライフステージに自分は今、再び来ているのだということに気づいたのでした。

 プラクティスデー。面白かったですし、こういうのを一度、自然の中で(例えば、野外とか、外の景色が美しく見えて自然の音が聞こえるお部屋の中とか)出来たら、またとても良い体験になりそうだなぁと思ったのでした。
           (K.N)

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