ねがい【詩】
悪魔が私の外耳道を、ことこと歩いたり。
転けたりするんです。今も。
昨夜のダンスバトルで、タバコの煙が立ち込め、立っているのがやっとだった。
見かねた娘が小さな5歳の手で。私のかかとにそっと触れました。
苦しかった。
ずっと苦しかった。
娘と言っても私が産んだわけではない。
こんな娘が、娘だったらいいなあと思っている娘です。
そんな娘は、たくさんいます。
今朝だってバスの中で数人見ました。
いつも同じ方向から歩いてきて、そして走って散り散りになっていく。
私のお腹はいつだって空っぽです。でも
空ならカラなりに、
空が入っています。その、
空のことを私は、それについて話しているんです。さっきから
空のことを、
空のことを話してる、もう
そう話しているのに。
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