問いかけ【詩】
お弁当を詰めた、朝
泣きました
まだ夢をみてる
もう、真っ茶色になっちゃった
じゃん
私
その時とは
もう違う、と
と 問いかけ
きりきりと細い穴を開け
地球の清拭
拗ねた針先の百年史
滲みだし 滲みだし
滲みだし 沁みたし
ひとつふたつ順に目を閉じた古の、戸の
ひびをなぞり蒸かす、芋
蒸し蒸し蒸し蒸しとして
虫虫蟲蟲と し て
ずっと悲しかった、私
外耳道を、とことこ転けたり
ブラサガッたり
洗濯もしたし
課程も足したし
親しみもしたし
沁みたし
手に馴染む椀が欲しかった
ずっと
わたし
ぐっと
迂回して
夜のプリンセス大通りではみんな
思ったより静かにしていました
ほっとして歩きました
思ったよりきりっとした夜でした
足の親指の先を河に浸し
昨日吐きそうになった
ネオンのひとつひとつに藁を綯う
もうたしかに浸したし
ぐっと鵜飼して
それらは
ぼうぼうと燃えて
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