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無私の精神

 私はそのハチャメチャキャラとは裏腹に、けっこう渋いところがあります^^;。

 例えば、日がな一日禅寺でお庭の掃除でもしながら、暮れていく夕焼けを眺めたり、縁側でネコを膝に乗せて日本茶でもすする、という生活なんかとても憧れます。

 血筋的に関西人なもので陽気に騒ぐのも好きですが、一方で寡黙な人と何もしゃべらないで将棋でも指すというのもいいなあ、と思います。

 そんなみこちゃんが、ぜひ休日一緒に庭の掃き掃除をしたり、将棋を指したいと思う男性がいます。

 この方です。

  この記事では金木犀さんは「吃音」を取り上げてらっしゃいます。といっても吃音を治すテクニックなどを書いているわけではありません。ご自身が吃音に悩まされた過去をお持ちで、自分と同じ苦労をしている人にやさしく声をかけているという記事です。

 私の大好きな祖父は、やはり吃音に悩まされていたそうです。今ではとても穏やかなのですが、相当苦労したらしいことは時々聞く話でなんとなく想像していました。

 しゃべりたいのに、思うように言葉が出てこない。あせるともっと出てこない…。これは、つらいと思います。想像を絶するつらさではないかと思うんです。黙っていればいたで、やはりいろんな面で損もしてしまうと思います。ですから、吃音の人はそれを克服しようと努力されます。そして、無理に努力するとかえってそれが仇となって、よけい緊張したりしてうまくいかない…。

 そんなジレンマを祖父から聞いたことがありました。


 苦しみを抱えていいる人は、そんなことには触れたくない、自分が苦しんでいる、苦しんでいたことなど一刻も早く忘れたいと思って必死に生きていこうとすると思います。当然だと思います。

 だって、忘れないと生きていけないほどの苦しみを抱えながらも、あした(朝)になれば太陽は昇ります。生きていくのがつらくない人にとっては普通の朝です。目覚ましがうるさかったり、お母さんがお味噌汁の具のネギを切る音が聞こえてきたりして、半分寝ながら着替えをするような穏やかなものだと思います。

 でも、本当に日々苦しみを感じている人にとっては「あ、もう朝がきちゃった」とさえ思うかもしれません。でも、容赦なくやってくる日常を生きないといけない。そのためには、自分の苦しみをいったん脇へ置いておくことはどうしても必要になってくると思います。

 それでも、長い時間をかけてその苦しみを克服できた時、人はきっと自分が苦しんだことの意味はなんだったのか、見つめるのではないかと思います。心に余裕を持つと、きっといろいろな意味が見えてくると思います。

 その時に、河野太郎さんは(失礼!奥様にもそう言われているそうですが、金木犀さんほんとに似てる(爆))、自然と自分と同じ苦しみを現在進行系で生きてらっしゃる若い人に関心が向いていったようでした。

 忘れたいほどつらい過去だったのかもしれません。きっと理不尽な思いもされたと思います。最難関の公務員試験である「国家公務員I種」に合格しながらも、吃音のために面接で落とされたなど、もしかすると世の中を恨んだこともあったのかもしれません。

 でも金木犀さんは無私の精神で自分の半生を振り返った。そうしたら、そこに自分と同じ苦しみをnoteでカミングアウトしている好青年を見つけたというわけです。

 そのお気持ちが、精神的境地が、先程引用させていただいた記事からなんか、しんみり泣けてくる感じで伝わってきて、私は今しかないと思いました。

 普段から金木犀さんの暖かくも静謐な文章が好きで、そのうち私の「イチオシマガジン」の編集メンバーのお声がけしたいなと思っていたのでした。

 この記事を読み終わった後、「編集メンバーになってください」とずうずうしくもコメント欄でお願いしたら、二つ返事で引き受けていただけました。

 イチオシマガジンは、誰かのnoteを紹介することで その人も自分も心が豊かになる、そんなつながりを広げていくマガジンです。

 あ、もしかしたら私が「イチオシマガジン」でやりたかったことは、金木犀さんがやっておられる「無私の精神」だったのかもしれないな、と思いました。

 私はまだまだ「無私の精神」には程遠い煩悩だらけの小悪魔(笑)です。

 ただ、河野さんの、じゃなかった金木犀さんの静謐な文章の中に「無私の精神」を感じることはできたようです。

 金木犀さんを新しいメンバーとしてお迎えすることで、「イチオシマガジン」もまた、自分の主張を声高に訴えるだけでなく、自分がいいと思ったnoteを紹介することで、自分や他のnoterさんのnote生活が豊かになっていくこと、無私の精神を目指していたんだなと、その原点を思い出すことができました。

 今回はイチオシ新編集メンバー金木犀さんのご紹介記事ではありますが、最後にスペースをお借りして、今後も「これが私のイチオシnoteだ!」をぜひよろしくお願いいたしますと申し添えさせていただきます。



*このnoteは [共同マガジン]これが私のイチオシnoteだ!寄稿作品です。
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