化粧品をぜんぶ綺麗にしてみたら
我が家の洗面台と、洗濯機のあいだ。このスペースにぴったり収まった、イケアの白いワゴン。
そう、これこれ。
私の化粧品は全部、このワゴンに収納されています。(買いすぎないように、このワゴン内に収める、と決めている)
ここをね、ずっと掃除したかったんです。
毎朝目に入るたび「あぁ掃除しなきゃ」と思ってた。これがじわじわと、結構なストレス。
そして今日、重い腰を上げついに掃除しました。めちゃくちゃスッキリ。
存在を忘れられたモノ
まずは、全てのモノを出すところから始めた。
何も考えず出してたら洗面所がすごいことに…このワゴン、小さいけど結構入る。
びっくりしたのは「こんなもの持ってたっけ?」と、存在すら忘れていたものが出てきたこと。
ぜんぶ自分で入れたのに。
そして、そういうモノはすべて「タダでもらったもの」だった。
おまけでもらったサンプル、メーカーからお試しくださいともらったもの。
最初はうれしくて使うものの、やっぱり次第に手に取らなくなり、ワゴンの奥に押し込まれる。
「もったいないから」と捨てずに取っておいても、見えないところに移動すればいつか忘れてしまう。
大事に使ってあげられなかったものを見て、少し悲しく、申し訳ない気持ちになった。
最後に残るモノ
全部出した後、ワゴンを綺麗に掃除した。
そして戻す前に、「残すモノ」と「捨てるモノ」を決めた。
最後に残ったモノには共通点があった。
・「自分へのご褒美」として買った
・ほぼ毎日気に入って使っている
・使い心地がいい
・大好きなブランド
残ったモノを見て、自分がどんなものを本当は求めていて、大事にしているのかがわかった。これは今後の買い物の指針になる。
ちなみに、私は気に入ったブランドのものを買い足していく傾向がある、ということもわかった。
最後に残した、いわゆる私にとっての「殿堂入りコスメ」については、別の記事でまとめてみようと思う。
ひとつひとつ、綺麗にする作業
ウェットシートを使って、化粧品をぜんぶ拭いていった。こんなにまじまじと一つ一つの化粧品を見るなんて、いつぶりだろう?
バタバタの朝。眠くてシャッキリしない朝。
いつのまにかスキンケアやメイクは「ルーティーン」になり、スキンケアもコスメもほぼ自動的に手に取ってたなぁと気づく。
丁寧に拭いていくことで、最後に残ったいわば毎日の「戦友」たちが、みるみる輝きを取り戻していくのがわかった。
この一つの化粧品が私の手に届くまで、一体何人の人が携わったんだろう。
さまざまな研究、そして地球にある資源を使って生み出されたプロダクト。
それを使って出来上がる自分の肌、顔。
そんな、考えたことのない壮大なことにまで、思いを巡らせた時間だった。そして、ものすごく「自分を大事にしている」という気持ちになれた。
このワゴンは、私そのもの
ここにあるモノたちが無ければ、私は生きていけないだろう。大袈裟でもなんでもなく、本当にそう思った。
肌は荒れるだろうし、そんな肌を見て気持ちは沈む。スキンケアもメイクも一切できなくなったら、身体は健康だとしても、心は健康を保てないな、と思った。
ただ、ワゴンの中身を綺麗にしただけ。化粧品を綺麗にしただけなのに。
まるで「自分そのもの」を綺麗にしたような、気持ちのいい時間になった。
掃除ってすごい。掃除って、とにかく自分と向き合う時間なんだ。モノは言葉を発さないけど、自分が向き合う通りの姿になる。
雑に扱えば傷がつく、壊れる。
大事に使えばキラキラと輝く。
掃除を終えたワゴンは、見違えるように綺麗になった。そこまでモノを減らしたわけじゃないのに、配置もそこまで変えてないのに。
明らかに掃除する前とちがう空気を纏ってる。
今からお風呂に入るのも楽しみだし、朝メイクをするのもめちゃくちゃ楽しみだ。
洗面台が「もやっ」とする場所から、「ワクワク」する場所に変わった。
ちょうど今は年末。他にも「もやっ」とする場所がある。面倒な気持ちの先に、こんなに気持ちいい時間と、「自分を大切にしている」という肯定感があるってわかったから、大掃除も頑張れそうだ。
この記事が参加している募集
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。スキやフォローでとても喜びます!サポートは本を買って、noteを書くために使います📝