記事一覧
【3点吊り装置】6pin→3pin変換ケーブルについて
完全に同業者(レコーディングエンジニア、コンサート収録業者)向けの記事になります。
ヤマハサウンドシステム株式会社が2020年4月に「HYFAX MHN1」という三点吊り装置をリリースしました。
こちらの三点吊り装置、停止したときに傾きが発生しないように設計されていたり、タッチパネルで位置を数値で入力できてリコール性に優れていたり素晴らしい三点吊り装置なのですが、端子が6pin仕様に変更になっ
qdcのSUPERIOR/SUPERIOR EX/Studio 8SS並べて聴いてみました
こんにちは、作編曲家/レコーディングエンジニアの三國です。
qdcのイヤホンラインナップのうち3機種(SUPERIOR、SUPERIOR EX、Studio 8SS)が手元にあったのでせっかくなので比較してみました。
そもそもqdcってどこの企業よ中国深センに本社を置くIEM(インイヤーイヤホン)を中心に展開しているブランドです。中国内でのステージモニターとしては高いシェアを誇っているそうで、
楽譜のリズムを読むのが苦手な人はこういう風に楽譜を読んでいる?という仮説
突然ですが、以下の2パターンの楽譜、どちらのほうがリズムを読みやすく感じますか?
楽譜作成ソフトの画面を手でキャプチャしたものなのでややサイズ感が違うとかは置いておいて、このふたつは音の長さ(音価)としてはまったく同じものを示しています。
私の知人Aさんは楽譜のリズムを読むのがとても苦手なのですが(楽器歴は相当長く、楽譜の読み方自体がわからないわけではないです)その方が耳コピして楽譜を起こすと
ホールでクラシックのレコーディングをするために必要な機材と方法
※はじめに、この記事は既に宅録などである程度録音自体はおこなっている人のために書いています。「コンデンサーマイクの取り扱い方法がわからない」「DAWの使い方がわからない」「録音をしたことがない」という方向けの記事ではないのをご了承ください。
クラシック系の楽器を演奏していて機械やコンピュータが好きな方なら「録音を業者に頼まないで、自分でできないのかな?」と思ったことがあると思います。
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Dolby Atmos、360 Reality Audioなどのイマーシブオーディオ(空間オーディオ)について
2021年から、音楽制作業界では「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」や「イマーシブオーディオ」「空間オーディオ」という言葉が飛び交うようになりました。
しかし、レコーディングエンジニア以外の方にはまだまだ認知度が低いので今回説明の記事を書いてみました。
イマーシブオーディオとは「没入感の高いオーディオ」を意味します。「立体音響」「空間オーディオ」と言った呼ばれ方をすることもありますが
ヘッドホンアンプ Shinya's Studio HPA2520を試してみました
こんにちは、作編曲家/レコーディングエンジニアの三國です。
レコーディングエンジニアであり、オリジナルのスタジオ機材も制作されているShinya's Studioさんから新商品のヘッドホンアンプ「HPA2520」をお借りしたので試してみました。
ファーストインプレッションはツイートしたのですが、ほかのヘッドホンアンプと比べるとやや変わった(?)仕様になっており(その変わった使用が便利なのです!
ヘッドホンの使い分けについて(私の場合)
こんにちは、作編曲家/レコーディングエンジニアの三國です。
レコーディングエンジニアは、大抵いくつものヘッドホンを使い分けて使っています。
音楽制作に関わりのない人からすると「そんなにたくさん必要なの?」「ただ単にヘッドホンを買うのが好きなんじゃないの?」という声も聞こえたりしてきて……これは必ずしも否定しきれないのですが……笑 私も例に漏れずいくつかのヘッドホン、イヤホンを併用しています。
続・アコースティック系楽器の宅録機材について(2023年版)
以前に、アコースティック系楽器プレイヤー向けにこんな記事を書いたのですが、
そこから3年が経ったので一段ステップアップした機材が欲しい!という声も聞こえてきて、また3年も経てば新しい機材もどんどん出てきているのでここで追加紹介したいと思います。
一段ステップアップさせてくれるマイク商用レコーディングスタジオなら世界中どこにでも置いてあるNeumannというメーカーの「U87」というマイクがある
吹奏楽におけるドラム〜楽譜通り叩かなくていいってどういうこと?
こんにちは、作編曲家/レコーディングエンジニアの三國です。
吹奏楽でよく使われる楽器のなかで、数少ない……というかほぼ存在しない「楽譜通り叩かなくてもいい楽器」のドラムセット。
先生に「楽譜通りきっちりやらなくてもいい」と言われたり、あるいは「楽譜通りちゃんと叩け!」と言われて困惑した方も多いんじゃないでしょうか。
作編曲家から見た「どういう部分は楽譜通り叩かなくてもいいのか」、あるいは「ど
CDを作りたい人向け、予算の話
クラシックやジャズ系のプレイヤーから自主制作でCDを作りたい話をよくいただくのですが、「それ先に相談してくれればもっと良い提案できたな〜」とか「ミュージシャンが想定していなかった必要な支出があって、思ったよりお金がかかってしまった」いうことが割とよくあります。
というわけで今回は、「CDを作るにあたって、なにが必要なの?」という話です。
CDを作るのに必要なこといきなり本題ですが、CDを作るに
宅録でありがち! 危険なセッティング
2020年は宅録人口が急増加!(個人的な印象です)誰もが家で気軽にレコーディングできる時代になりました。
私のTwitterのタイムラインにも「my new gear...」と機材の写真をツイートされている方がたくさん。自宅で録音している風景を載せている方もたくさん見かけるようになりました。
今回は、そんな宅録で起こりがちな「致命的な問題ではないけれど、危険でプロのエンジニアは絶対にしないセッ
Finale? Sibelius? MuseScore? 楽譜ソフト比較
手書きで楽譜を書くのは大変! 保存が面倒! 人と手軽に共有できない!ということで、宅録需要と合わせてクラシック演奏家の間で楽譜ソフトも急速に普及しているような気がします。
今回は、そのなかでとくに有名なソフト3つをピックアップしてご紹介します。
1. MuseScore
このソフトの最大のメリットはなんといっても無料という点だと思います。入力方法も非常にわかりやすく、気軽にコンピュータで楽譜を