タイムマシンに乗ってきたおばさん①
思えば夜、なかなか寝ない赤ん坊だった。
では昼に寝るかというと、
そんなことはなかった。
だんだんまとまって眠るようになります、
お昼寝してる間に趣味でこんなことしました。
おかしいな。
赤ちゃん雑誌に書いてある楽しそうな記事を何度も読み返した。
ミルクの吐き戻しも多く、ベビー服の胸元はいつも黄色く変色していた。
もっと赤ちゃんは丸々しているものだ。
義母に言われるたび不安が増した。
定期検診では規定通りの体重の増加に達しなかった。産後うつがひどく、自分責めは加速した。
はい、今日はここまで!
暗いですね。
こんな風に思い詰めてたら辛くなるばかりよ。
まず、人と比べ過ぎ。
当時は携帯がなく近所に友人もいなかったため育児雑誌の情報が全てでした。
何ヶ月では体重このくらい、このくらい飲んで、このくらい笑います。
いや、人それぞれだから。
今はSNSで、もっとたくさんの事が分かって、安心するのか、それとも更に不安になるのか?
楽しく幸せに赤ちゃんと接している人を見るたびに、うまくできない自分を責めるのは今まであんまり挫折しなかった優等生タイプに多いのかも。私みたいな。
ホルモンのバランスが崩れて気持ちを建て直すことが難しいし、夜泣きで睡眠時間は取れないし、大きな世界で自分1人ポツンとしているような不安な気持ちでいっぱいだったよね。
今、真っ暗なトンネルの中にいる気がしていても、必ず出口がある。
笑える日が来るんだろうか?
と思っていても、必ず笑える日は来る。
産後うつは必ず治るし、気分は変わっていく。
せっかく未来から来たから教えるよ。
全然大丈夫だよ。
すげー育ってる。
大人になったよ。
いい子だよ。
タイムマシンに乗ってきて
いろいろ言うおばさん。
53歳のわたしから、28歳のわたしへ。