【5月の数秘】 自他の境界線を「あえて」引くべき時
【1】の月だった5月は、アイデンティティを再確認
次の記事で6月の数秘に触れるとして、今回は5月のおさらいです!
数秘で見る先月5月は、【1】の月。
【1】は9のリズムのサイクルでも、トップバッターのポジションに位置し、新たな展開を切り拓く役割を持っています。
その役割が示す通り、自我の確立、自立、始まり、未来、可能性の種などなど、力強さや新しさ、意志を感じさせるようなキーワードが並ぶ数字。
その【1】のエネルギーが主となる5月、引き寄せる現象は人それぞれですが
「自分はなにをする存在なのか」という、アイデンティティにまつわる流れ、そして、今までとは質の違う新たな気づきや変化
という視点から5月を振り返ってみると、意外なテーマや発見につながってくると思います。
自らを分けることで浮かび上がる「自分」
自分はなにをする存在なのか。
この世に生まれてきたからには、時間をかけて答えを見つけていきたい大切なテーマです。
漢字を見ても分かることですが、「自分」というのは「自ら分ける」ということ。
人は人、自分は自分
自分の役割はこれ、それ以外は人の役割
自分はこれが好き、これが嫌い
他者の視線や社会の価値観は一旦脇に置いて、純粋に自分の中から湧き上がってくる感覚や信念をすくい上げ、自分と他者の境界線をあえて明確にしてみる。
そうして初めて、「自分」という輪郭は浮かび上がってくるものです。
とはいえ、案外これって難しくて。
「好き嫌いをハッキリさせていいの?」「争いの種になってしまわない?」「傲慢な人間と思われないかな?」と、反射的に思ってしまう人も多いはず。
文化的に日本では、他者の視点が第一になる傾向が強いです。だからこそ、この「自分」「自我」の確立が未熟なままの人も少なくない。
それが海外に出ると、そのメンタリティを木っ端微塵に破壊されるようなカルチャーショックの洗礼が待っているのですが(私も高校卒業後にしっかり破壊されましたw)。
でも大切なのは、順番なんです。
何よりも先に、自分の軸を作って、自分という存在を形作る。
そして自分という存在が確立できるから、他者と関わり合えるし、世界に貢献することができるんです。
この順番が逆になると、自我が確立しきれていない状態で他者と関わることになるので、人や社会の価値観に振り回される受動的な生き方になってしまいます。
【1】を持っている人を見ていて清々しいのは、「私はコレ!」とハッキリした意見がありながら、「みんな違ってみんないいよね」って、それぞれの個性をさっぱりと受け入れてしまうところ。
【1】を持つ人たちの風通しの良さから、いつもいつもたくさんのことを教えてもらっています。
原点回帰と「無駄なものは何一つなかった」
この「自我の確立」は、フォローアップセッションでも特にフォーカスしているポイントです。
ここでももっと掘り下げて説明したいところですが、それはまた別の機会に譲るとして。
自分の核となるもの、新しいスタート地点を探っていくタイミングだった5月、「原点回帰するような気づきがあった」という人も多いかもしれないです(数秘ラボでの振り返り企画でもチラホラと!)。
昔手放したもの、離れた場所に
「やっぱり、ここか」
「これだったんだね」って
戻っていく。
それはもちろん、以前と同じ場所ではなくて、なんだかんだ遠回りしてきたからこそたどり着けた、新しいスタート地点です。
そして、その地点に立ったときに、「無駄なことなんて何一つなかった」って言える境地に立つ。
新しいようで、懐かしい何か。
懐かしいようで、新しい何か。
「原点回帰」という角度から、ぜひ5月を振り返ってみてください。
あなたの魂が何を望んでこの世界に来たのか。
その声に、耳を澄ませるように。