ランチェスター戦略から考える、窓口改革の成功要因
9月にVoicyパーソナリティの木下斉さんが始められた、ジブン株式会社ビジネススクール。ジブンという人間を会社に見立て、人生に経営の視点を取り入れて行き、人生をより豊かにしようと頑張っている人たちが続々と入学しています。
私もコンフォートゾーンに甘んじることなく、発信を強化していきます。これまでは週末のみに記事をアップしていましたが、なんとか平日にも1回発信していこうと思います。今日記事を書くこともオープンチャットで自ら宣言しました。
第1章 ランチェスター戦略
概要
最初のテーマは「弱者の戦略」。ほとんどの人はいきなり強者になれることはなく、最初は弱者からスタートします。その中で勝ち残っていくための戦略として「ランチェスター戦略」が紹介されていました。
ポイントは3つ
局地戦で勝つ
接近戦で勝つ
一騎打ちで勝つ
というもの。
この夏に職場でオンラインによる窓口予約制の導入にチャレンジしましたが、この戦略のフレームワークに当てはめてみると、それなりにうまくいった要因がよくわかりました。
局地戦
Voicyでの解説によると、木下さんが実際に何かの取組を進めるにあたっては、ポイントを定めてフォーカスするようにしているとのこと。また、仕事を進めていく中で考えると、スポットで勝負するという戦い方が紹介されていました。
この夏に取り組んだオンライン予約に当てはめてみると、
児童扶養手当の現況届のみに絞ったこと
8月中のみという限られた期間であったこと
予約をとるだけというシンプルな目的にしたこと
が成功の要因だったでしょうか。分野を絞るということだけでなく、期間を絞って勝負するという考え方も良かったのだと思います。また、対象者がひとり親の方のみに絞った形だったのも、局地戦として有用だったと思います。
接近戦
2つめのポイントは「接近戦」。
木下さんの場合は日本各地に独自のネットワークを有していることもあり、現地に行って情報を集めるようにしているそうです。大企業だと地方部署からの情報をもとに判断していることも多いが、自分なりのルートで活路を見出していくことの大切さにも触れていました。
これについては私の場合、
昨年度からオンラインシステムの使い方になれていたこと
実際に予約制の窓口(税務署)を体験していたこと
が有用だったと思います。
やはり実体験に裏打ちされているものは信頼できるということですね。昨年たまたま確定申告ではない時期に税務署の窓口に行く機会があったことが、こんな形で役立つとは思ってもいませんでした。
一騎打ち
そして「一騎打ち」という戦い方。木下さんの場合は○○ジジイとの戦いを繰り広げられてきたことがそれに当てはまります。
会社勤めをしている者としては、上司と一対一で直接話すという戦い方ですね。
オンライン予約に関しては確かに「抵抗勢力」も存在していました。が、単に予約をとるのがめんどくさいという理由で予約制にネガティブな意見を言ってきた人には譲歩しませんでした。単に「役所側が楽だから」ということではなく、今後の人手不足への対策であり、来庁者にとっても待ち時間を無くせる素晴らしい方法だと心の底から思っていたからこそ、折れることが無かったのだと思います。
実際に何かを進めようというときに、理論武装できていることは必須ですね。オンライン予約の必要性がジブンの中で肚落ちしていたことも良かったです。日々学びを下さる木下さんには感謝しかありません。
第2章 量で勝負する
仮に自分のライバルが自分よりも2倍賢かったとしたら、こちらが3倍の努力をすれば相手よりも1.5倍の成果を上げることができることになる、というお話でした。
同じことを3倍こなすという方法もありますし、他人が嫌がることを率先してやっていくという量の積み上げ方もあります。
役所の職員は前例踏襲の傾向がまだまだ残っており、今までどおりのやり方を引き継いでいて、そもそもオンラインによる窓口予約の枠組みを作ることに苦手意識を持っている職員は多いです。ここにあえて飛び込んだのも、弱者としての戦い方として正解でした。
さらに、オンラインによる予約制を周知するために使えるツールは全て使いました。具体的にはホームページ、広報誌、案内通知の裏面、封筒にゴム印を押すところまでやりました。ここまで徹底的に周知した担当者は今までいなかっただろうと思われるくらい周知には力を入れました。
その甲斐あってか、目立ったトラブルもなく8月を終えることができました。後付けにはなりますが、弱者の戦い方として理にかなっていたのだなと思います。
こうやってみると、弱者なりの勝ち方があるということがしっかりと理解できました。今度は自分が市会議員として勝つための「弱者の戦略」についても考えてみようと思います。