マトリックス会計に再チャレンジした話
3年ほど前に、マトリックス会計の話を書きました。今回は、その続きです。
マトリックス会計を作表するまではできたんですが、実務にどう落とし込めば良いのか。マトリックス会計が形になっても、自社の経営に活かすことができずにいました。
経営一覧表
正直、迷いがあった時期もありました。やっぱりわたしには、無理かな…。と、あきらめかけていたとき、西先生がMGの講義の中で、「経営一覧表、くらいでちょうどいい。もっと身近なものである」と仰られてて。
西先生御本人から、そのようなお言葉を聞けて、またフツフツと、自分の中の好奇心が湧き上がってきたのです。
ということで、マトリックス再チャレンジの記録です。
マトリックスをやる前に
マトリックス会計の前に、「発生主義による月次決算を行っていることが大前提」とM塾で教わりました。まずは自社の会計を見直すことからのスタートです。
マトリックス会計でも大事なのは仕訳でした。仕訳データがきれいに整っていれば、マトリックス会計への展開もスムーズです。
マトリックス会計の作りかた
まずは勘定科目を整理することからはじめます。例えば…
・現金
・普通預金A
・普通預金B
の3つの勘定科目は「現預金」の一本にまとめてしまいます。りんご・みかん・バナナを、「フルーツ」のひとくくりにするイメージです。
最終的には、勘定科目を25つまで整理します。
仕訳データをマトリックス用に整える
勘定科目をすっきりさせたあとは、仕訳データをマトリックス会計用に、アップデートします。
先にマトリックス会計用の勘定科目マスターを作っておく必要があります。わたしは、Mヒデ式会計の残高試算表を活用してます。ここで、貸借のチェックも一緒にやってしまいます。
次に、仕訳データをマトリックス会計表に転記します。UPM(アップデートマスター)を使います。MGでいえば、第一表資金繰り表を、マトリックス会計表に一発で転記できる便利なコマンドです。
ワルツを踊って完成
最後にワルツを踊って完成です。わたしの場合ですが、最初は紙に印刷して、手計算でワルツを踊っていました。
実際に自分の手を動かしてみることで、仕訳の間違いに気づいたり、勘定科目を見直したくなったりします。自社に合う勘定科目はなんだろう?考えながら修正を重ねていきます。
プログラムにチャレンジ
自分の手で回せるようになったら、次はワルツのプログラムにチャレンジしてみました。なんと!ワルツのプログラムがマイツールに入っておりました。M塾を受講した方の全員のマイツールに入ってるみたいです。
しかも、個人のレベルに合わせたワルツプログラムを、いくつも用意してくださってたんですね。変数を使わない文系向けプログラムもあり、わたしは迷わずそちらを選びましたよ。
最後に…
西先生の本「戦略的マイツール入門」に「仕事を二次元で捉えることが大切」と書かれています。完成したマトリックス会計表をみて、思いました。
左右の仕訳が、タテヨコの二次元になったことで、イン・アウト・残の流れがきれいに分かるし、イメージとして記憶にはっきり残るんですね。
期首に現金がどれだけあって、どういう動き(フロー)をしてるとか、借入金の残高がすぐにイメージで浮かんできたりとか。「一枚の絵」として見ている感じです。目を閉じても、浮かんできます。
西先生の仰るように、まさに経営一覧表。全体像がこんなにシンプルに分かるってすごいと思いました。
目標マトリックスと現状のマトリックスを2枚重ねあわせて分析しても面白いかも。シミュレーションにも使えそう。やってみたいことがたくさんあるので、続きはまたこのノートに書きたいと思います。
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