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君との生活
君と共存をはじめて4年が経った。
最初に君の存在を知ったのは、4年前の冬の始まり。色々なことが重なった環境に限界を感じた頃、心と体はすでに壊れていたらしい。
君の存在を主治医に告げられて、病気のことや自己肯定感を上げる方法を調べ尽くしたけれど、むしろそれは逆効果で、何もできなくなった自分を責め続けたこともあった。
主治医の助言通り、まず頑張らないことを頑張ることから始めて、べきだの何だのこれまで自分を縛ってきた自作ルールを捨てていった。
今まで自分を痛めつけてきた代償だとしても、なかなかに君は頑固で、私をすぐには解放してくれない。一進一退の攻防戦を繰り返して、結局君に振り回される日々。
君との共存を強いられてから、その日によって体調は変わるし、今までできたことが日に日にできなくなっていく。
限界を超えた体は動かそうとしても、簡単には私のいうことを聞いてくれなくなっていた。
君の存在を周りに打ち明けたとき、受け入れてくれる人もいれば離れていく人もいて、いつの間にか自動的に人付き合いの取捨選択が完了した。
何のために生きてるかわからなくなって、生き続けることから逃げたいと何度思ったことだろう。
それでも、生きる希望を捨てられなかった私もなかなかにしぶといのだろうけど、治したい意志は変わらず持ち続けていたい。
君はいつになったら、私の身体を手放してくれるのだろう。
うつ病と格闘するアラサー女の独り言…