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「はっきりさせたい女」の恋の終わり
6年も前にnoteに書いていた、「恋って多分、何かいいこと。」の記事が最近またちょくちょく読まれていた。おそらくアルゴリズムによるおすすめに出やすくなっているのだろう。通知が出るたび少し懐かしくなるので、今日は関連して当時の恋愛の話を書く。特にオチらしいオチはない、ただの思い出話だ。
そもそもこの記事シリーズは、28歳の終わり頃まで交際経験のなかった私が、30歳の時点での自分の恋愛観や体験を振り
Chapter.3 「好みじゃない人」を愛するということ。(5547字)
「好みのタイプってどんなの?」
恋人いませんと言った後に続く茶番劇の、骨子となるセリフの一つである。私は長年、この質問が苦手であった。何しろ28年独り身だったのだ。片思いさえほとんどしたことがない。好みを断定するには蓄積データが少なすぎた。
もっとも、この世には「好きになった人がタイプです♡」というクソしゃらくさい慣用句が存在する。いずれ好きな男ができたら、その男のことを指し示し、堂々と「こ
Chapter.1 初めてのオトコ(3286字)
自分が、「男の好きな女である」と気づいたのはいつだろう。
男が好きな女、女が好きな男、男が好きな男、どっちでも構わない女、どっちでも構わないどっちでもない人、65:35くらいの割合で男を好むどっちでもある人など、性愛の方向性はいろいろあるわけだが、私は今のところ「男が好きな女」である。精神的にも肉体的にも、恋愛感情が向くのは男性だ。
それに自覚的になったのはいつだったか。
実は、思い
Chapter.0 UMAの恋人たち(4085文字)
これから、ちょこちょこと恋愛について語っていく。なぜかというと、齢30にして、とうとう恋愛に興味がわいてきたからである。
といっても、私は他人の恋愛をあれこれ言えるような立場ではない。だからとりあえずは、一番よく知っている自分の話から始めよう。なお、これは前書きみたいなものである。
恋人ができたのが、かなり遅かった。
これは、私個人にとってはなんら不幸なことではなかった。が、他