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楽曲「AMIDA (English Version)」 を公開致します。 (日米合作第二弾)
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音楽での日米合作の第二弾です。
(https://youtu.be/dsnZle2zsMg)
今回は、私が作詞・作曲した楽曲「AMIDA」を、米国にて英語に翻訳して演奏・合唱して下さったものの動画のご紹介であります。
以下に楽曲「AMIDA (English Version)」の動画の背景を紹介致します。
因みに日米合作の最初の第一弾というのは、既に二年前に公開した日本語版「AMIDA」の事を指し、米国において日本語で演奏・合唱して下さったものであります。
今回はそれ以来の取り組みであります。
これで日本語版・英語版の二つの版がそろい、仏教音楽にも新たな展開の契機となるのではないかと期待しています。
1.何故、英語版の「AMIDA」を:
と言いますのは、私が最初に「AMIDA」を公開したときに、それから数ヶ月後にはこの「AMIDA」が日本以外の国々(ロシア、インド、インドネシア等など)でも聴かれていることが判明したからであります。
そのこと自体はまだ良かったのですが、ただその取り扱い方が衝撃的なモノでした。
「AMIDA」がなんと、いわゆる「おもしろ動画」等のサイトで紹介されている事を知り驚いたのです。
「AMIDA」は決して「おもしろ動画」ではないのですから、日本語が理解されない国々ではどのように解釈されているのか?、
と心配になったわけであります。
その対策としてはやはり、世界で一番利用されている言語、英語で英語版を公開するしかないのではないかと考えました。
そこで今回の英語版「AMIDA」の作成を始めたのです。
英語版「AMIDA」の歌詞はアメリカ人、Karen Sandness様が引き受けて下さいました。
ところが英語版「AMIDA」の楽譜を作成し終わった頃から、日本及び米国でもコロナ問題が急に拡大し始めました。
その為、曲の歌入れがほぼ2年間進みませんでした。合唱団様がほとんど休業状態に陥ったからであります。
今年の10月にやっと音源が完成致しましたが、それもフェース・トウ・フェースでの合唱ではなく、仮想的な合唱形態となりました。
しかし、出来映えは素晴らしいものとなりました。
合唱団の皆様には心から感謝申し上げたいと思います。
いずれにしろ、現在では何とか歌入れも完成し、更にその動画をも完成する事が出来ました。
今回も合唱団様は米国での教会音楽等のご経験が深いFirst Readings Project 様でした。
このような経緯を経て、第二弾目の日米合作作品となった訳であります。
2.何故、楽曲「AMIDA (English Version)」が仏教音楽での「新たな展開」の契機となると期待するのか?
🔵米国では?
一つは、米国では仏教を信じる人々が増加しつつあるという背景があります。
仏教学者のケネス 田中博士の『アメリカに浸透する仏教―その現状と意義』(2013年発行)によると、
アメリカでは仏教徒の人数はアメリカの人口の1~1.3%を占めて
350万人位とみられています。(注1)
1960年以来17倍にも急増しているとのことです。
一方、キリスト教徒は91%から70%に減っているとのことです。
そして今や仏教は合衆国での3番目に大きな宗教になっているとのことのようです。
また博士は次のようにも述べています(武蔵野大学:【Web配信】伸びるアメリカ仏教―現代宗教としてのモデルとなるか―より):::
「この仏教徒の伸びは、アジア系の仏教徒だけではなく、キリスト教やユダヤ教などから仏教へ改宗した人々の増加にもよるものであり、またアメリカや日本などの先進国での宗教のあり方が変わってきているからであるとも考えられます。
それは、「信じる宗教」から「目覚める宗教」への変化とも言えます。
その流れの中で、瞑想や実践を好む人が増えている一方で、宗教組織から離れる人も増えています。
それは若い世代には顕著に表れています」。
(注1)実は、350 万人の仏教徒以外にも、仏教徒であるとは自称しないも
のの、仏教、特にその瞑想に大いに興味を持っている人々も多数い
るようです。
彼らはいかなる寺院やセンターのメンバーにも属していないかも
しれ ないが、自宅の人目につかないところで瞑想し、仏教書を読
むことによって、仏教を実践している人々なのです。
そのような人々の数は、信頼できるデータはないものの、数百万人と推定されています。
更に少し前の調査によれば、全人口の12 パーセントの人が、宗教やスピリチュアリティーを考える上で、仏教が重要な影響を与えたと回答しています。
これに該当する人々は約 2500 万人にのぼるということであります。
また現代アメリカ宗教の専門家であるハーバード大学のダイアナ・エック教
授によれば、
「仏教は今やアメリカの宗教である」、
と言うことになります。
このような背景にあるアメリカの仏教事情を考えると、
「キリスト教音楽に慣れ親しんだ人々が、仏教にも音楽的要素を求める事は想像に難くない」
ことのように思われます。
🔵一方、日本では:
また一方、仏教にもその昔、音楽と密接な連携が存在していたことが知られています。
例えば、平安時代には宇治の平等院阿弥陀堂に見られたように阿弥陀様の周囲には楽器を奏でられる沢山の雲中供養菩薩様が取り巻き、さながら現代のオーケストラのような様相を示していました。
![SB-1平等院鳳凰堂内ー正面s](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64859611/picture_pc_9f38f80b605f8058d4057911e3a8fedf.jpg?width=1200)
それが当時の人々が夢見た極楽浄土の姿だったのだろうと思われます。
つまり日本の仏教と音楽とは約千年も前から、かなり密接な繋がりを有していたことが示されているのです。
残念ながら、現代ではこの両者の関係は希薄になり、仏教と音楽の間には余り関係がないようにも見受けられます。
🔵一方、西洋では?
一方、西洋でのキリスト教と音楽との繋がりは非常に密接で双方が車の両輪の如く、お互い切磋琢磨しながら両者の相乗効果も相まって一大発展を遂げたと見られています。
しかしながら日本の仏教ではその後、音楽との繋がりは細くなり次第にお互いの独立色が強くなってきて現在に至っているように思われます。
このような経緯を考えれば、
過去に西洋での宗教と音楽との融合が信仰に大きな効果を発揮したのと同様に、
日本でも仏教は音楽との相乗効果を活用して人々の信仰心の更なる高揚と深みを増すことにより、新たな発展をすることになるのではないのでしようか?
🔵再び米国に目を向けると
一方、米国における仏教の広まりは、これからは以前にも増して更に拍車をかけて進展するものとみられます。
その際米国においては、長い歴史のあるキリスト教音楽が更に広まるだけではなく、キリスト教音楽に慣れ親しんだ人々も多いことから、
「アメリカ仏教の世界でも、仏教音楽が創られて聴いたり歌ったりされる日が到来することが予想されます」。
期待を持って米国の今後を展望しつつ更に学んで行きたいと思います。
🔵🔵🔵このような考察から言えること:::
これからは、宗教・仏教の力と音楽の力とが、
車の両輪のようにお互いが切磋琢磨しながら、
人々の信仰心を高揚させ深めさせ、
人々の心の安寧・平和に大きな役割を果たす
ことが出来る、
としたならば、
これからの私達の精神生活や生き方にも大きな力と安心とを与えてくれる事になるのではないでしようか?
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![佐野美知夫](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53174013/profile_cdc26ac27f73daf657d973e8f6040bba.png?width=600&crop=1:1,smart)