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一期一会、 この瞬間を大切にする

私はファッションデザイナーとして仏米企業にトータル20年勤めていたが、その前に日本で専門学校の教員を5年務めていたこともあるし、3年前からパーソンズ・パリのファッションデザインとアートの修士課程で教鞭を執っているので、授業で学生の前で話すことも日常だし、サラリーマン時代も今も、デザイナーとしてセミナー、オンライン講義などでお話しさせていただく機会も国内外で定期的にある。

同じ内容の講義をしても、その時に受けた受講生によって、毎回、熱量や反応の仕方が全く違う。講師としては、受講生の様子や反応を見ながら、微妙に話を変えていき、ちょっとでも反応があるようならその話を広げていき、少しでも受講生の興味が話にいくように調整していく。

難しいのは、話に興味があるのかないのか、反応が薄い場合である。もちろん、講師の技量不足で結果的に受講生の関心を引き出せなかった場合もあるだろう。

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