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20年ぶりのメッセージ

今、noteを書こうと思ってちょっと夜更かししながらインスタを眺めていると、見知らぬアカウントからメッセージの送信リクエストが来た。

「誰だろう?」と恐る恐るそのメッセージを開いてみると、なんと20年前、パリに渡ってすぐに通ったモード学校「ステュディオ・ベルソー」のクラスメイトからだった。

私の学年は1クラスで、トータル90人弱くらい。フランス人が一番多く、他にもさまざまな国の生徒がいたが、日本人の学生は12名で彼女もその中のひとりだった。

同じ年の人は全くおらず、18歳の高校を卒業したばかりの子からから確か32歳のOLだった人までまんべんなく12人いた。私は当時29歳だったので上から3番目のお姉さんだった。

渡仏前に、日本のファッション専門学校を出てから来ていた人は思ったほどいなくて、高校を卒業して直ぐに海外に飛び込んできた元気な子達や、有名大学の仏文科なんかを出て既にフランス語がペラペラな人達も何人かいてびっくりしたのだが、意外にファッションと関係のない会社で経験を積んでいたキャリアウーマン達がファッションの勉強をするためにパリに来たというケースが多くて(4、5人いたと思う)、それにも驚かされた。

それぞれみんなやる気があって、すごくいい人たちばかりだった。

アイコちゃんは当時最年少の18歳だった。私と彼女は11歳年が離れているが、なんか気が合って確かいつも隣同士で授業を受けたり、ランチを一緒に食べたり、バスティーユ広場近くにあった彼女のアパートにも何度か遊びに行ったこともある。

結果的に彼女は1学年終了を待たずして日本に戻ってしまったのだが、あれからもうすぐ20年、日本の連絡先を聞くことが出来ずにいたので、もうずっと音信不通で、ときどき、バスティーユのあの通りの前を通る度に「どうしてるかな」と思ったりしていた。

だから本当に嬉しいサプライズである。

彼女はどうやら、私がエルオンラインのブログをやっていた頃から私のブログを見ていてくれていたらしい。そしてこのnoteもしっかり見つけてくれていた。

彼女だけでなく、以前にもブログを偶然見てくれた小学校の同級生や音信不通になっていた友人達、そして専門学校に勤めていた時の同僚などからコンタクトをいただいたことがあり、「ああ、ブログをやっていてよかった。」と思ったことが何度かあった。

どうかこのnoteもたくさんの方々に見ていただいて、昔の知人にも近況報告ができますように。




あの時18歳だった彼女はおととい38歳になった。現在、結婚してご主人と小学1年生の息子さんと3人で、地元じゃない北陸地方で暮らしているという。

「アイコちゃん、これからもアイコちゃんらしくマイペースで!

勇気を出してメッセージを送ってくれてありがとう。」





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大森美希 / パリ在住ファッションデザイナー
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