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作文の授業で「たのしい」「うれしい」を禁止された話
覚えている国語の授業があります。
小6ごろだったかなと思います。作文の授業だったのですが「うれしかった」「たのしかった」「おいしかった」などを使わずに書いてみよう、というもの。
形容詞全般が禁止されてたかは忘れてしまったのですが、とにかく「うれしかったです」「たのしかったです」だけを続けがちな作文で、もっと具体的に書いてみようということだったと思います。
× 遠足のバスで、友達と話して、たのしかった。
○ 遠足のバスで、友達と話して、ずっと笑っていた。あっというまについた。
× いちごがおいしかった。
○ いちごは甘い味が口の中に広がった。
厳密には意味が変わってきてしまうこともあるのですが、一気に書くことが増えてびっくりしたのを覚えています。作文が長くなることに、みんな興奮していたような記憶があります。(短く終わっちゃうのが悩みの子が多かったような)
本を読むのが好きなこともあり、国語の授業は好きだった(というか他に苦手なものが多かった)のですが、普通の内容だと退屈に思うこともありました。でもこの授業はとても印象に残っています。
私はとても演劇が好きなのですが、カーテンコールで、役者さんが一言挨拶をすることがあります。そのとき「こんなにたくさんの人が来てくれて、うれしいです」よりも「ここに立って、みなさんの顔を見ていると、たくさん来てくださったんだなーと思って、顔が笑ってしまいます」の方が、役者さんの気持ちに近づけたような気がします。
もちろん、前者のようなストレートな言葉が、その人らしい、という場合もあるとは思いますが。
自分でも、たとえば、つらいなあ、と感じたときに
具体的にはどう? 他の言葉に言い換えるとどう? と考えると少し見えてくるものもあります。
今つらいのは、仕事の内容なのか、誰かとのやりとりなのか、帰りが遅くなりそうなことなのか、それとも今眠いことなのか。
理由は案外、すぐ近くにあるのかもしれません。
あまり小学校の頃の記憶は薄いほうなのですが、この授業のことだけは折に触れて思い出すので、書き留めてみました。
楽しかったです!
(普段思っていることを改めて書き出してみると新しい発見があって、わくわくしました)
ちなみにこちらとても面白かったです!なるほど〜〜!