![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160959344/rectangle_large_type_2_2220258f396d12009e7717c8efad270c.png?width=1200)
【料理】料理嫌いな私が、自炊100%なったきっかけ-飯島奈美さん-
私は昔から料理が苦手でした。
自分が作った料理を食べるのが嫌いでした。
美味しくもないし、高くつくから、外食やお弁当が味もコスパもいいと思っていました。
今では自炊100%、自分の作る料理が「美味しい!」と唸りながら食べる日もあるほど成長しました。
そんな私が、ここまで来るまでにどうやって料理嫌いを克服したのか。
「食」に対する考え方の変化も少しずつお話できたらなと思います。
今回はフードスタイリスト飯島奈美さんの2冊の本を通して感じたことを書きました。
映画「かもめ食堂」で飯島奈美さんを知る
映画のシーン
大学生の頃、荻上直子さんの映画「かもめ食堂」「めがね」が好きでよく見ていました。その映画をきっかけにフードスタイリストの飯島奈美さんを知りました。
美味しそうなご飯のシーンがとても多く、食欲をそそり、思わず料理したくなったことを覚えています。
最初に作ったのは、しょうが焼き。
それから単身用の安い電子レンジで、シナモンロールを焼いたこともありました。
私の中ではレシピ本よりもエッセイ本
そのうちフードスタイリスト飯島奈美さんの名前を、キャストスタッフ欄で見かける機会が増えてきました。
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や映画「南極料理人」など。本当に美味しそうな料理シーンがたくさん作品に散りばめられています。
そんな中、2冊の本を購入しました。
「飯島風」と「LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。」
レシピ本ではあるのですが、私の中ではエッセイ本の位置付けです。
美味しくつくるだけではなく、その前後の思いやイメージ、食卓に並んで食べる姿を想像しながら作っているんだろうな〜と優しい気持ちになる2冊です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160959524/picture_pc_3565f58292ed18edeb22600cbc1a880d.jpg?width=1200)
「そうか、料理って作業ではないのか」
自炊をすることが億劫だった理由の一つに「食べるの5分、なのに作るの30分+片付け15分・・・割に合わない」と感じていたからです。
誰かのためにメニューを考えて、買い物に行って、作って、食べて、笑って、片付けをする。
私の中で、背景や想いを添えると料理が作業から創作に変わるように感じました。
作ってみる
毎日ではありませんが、時間と心の余裕がある時には少しずつ料理を作るようになりました。
それは一人暮らしが故に、自分のためだけの料理です。
昔から自分を雑に扱っていた所があり、時間と手間をかけて自分だけのために料理することの意義が感じられなかったのですが、この時だけは夢中で作りました。
作ったら友人知人にのみが見える非公開SNSに写真を載せたりしていました。
改めて振り返ると、20代の頃の私は「自分の身体と心のために美味しい料理を作ってあげる」という考えを持てずにいたのだなと感じます。
創り出す食卓に憧れる
好きな人と食べるご飯の醍醐味を知る
この本には著名人のエッセイも入っています。
その中で、糸井重里さんのエッセイにこのような言葉が添えられていました。
食べておいしい、食べさせてうれしい、いっしょに食べる場にいて幸せだ。
それが、人生だとしたら、最高。
「あ、これだ」と思いました。
私が料理に求めていたものは、映える料理でも高度な料理でもなく、好きな人のために作って一緒に食べる空間と時間を欲していたことに気がつきました。
自分を雑に扱うことが多かった20代から、少しずつ料理をするようになった30代。
35歳で今の夫と知り合い、たくさんの料理を作り振舞いました。
お互い、「晩ごはんだけは忙しくても一緒に食べたい」という食卓に対する価値観が一致し、結婚してからはほぼ毎日私の手料理を一緒に食べています。
独身時代には、友人が遊びにきた時は料理を作ったこともありました。
それはもう、気合が入り、食材を買い揃えて張り切って作っていました。
張り切るよりも、何気ない毎日の食事を美味しく、楽しいものにする料理に私はハマっていったのだと思います。
そんな料理の世界観を作り出していたのが、飯島奈美さんでした。
目指す食卓の形
結婚し、夫の帰りが遅くても、毎日一緒に晩ご飯を食べています。
料理の腕は少しずつ上昇中。
新しいレシピにもチャレンジし、最近は健康に気を遣った和食中心に日々慌ただしくも楽しく料理をしています。
出来立ての温かい料理をみんな揃って食べる。
料理の感想や、今日の出来事など他愛もない話をしながら
テレビやスマホを見ずに、この食卓の時間を楽しむ・・・
家族が増えても、増えなくても、この時間を最高に楽しみたいです。
終わりに
私が創り上げたい未来が、食を通してようやく描けるようになってきました。
家族での楽しい食卓をずっと続けるためにも、心身ともに皆が健康であることも必要だと食生活の改善も始めています。
結婚してから一気に加速した感覚はありますが、独身時代に奈美さんの本や映像から、憧れの食卓をイメージできていたことが私の土台になっていることは確実です。
何年経っても手放せない2冊。
もし興味があれば手に取ってみてください。