あなたが浴びる言葉があなたの人生をつくるから
「自分のためにいろいろやってるけど、一向に前に進めてる気がしない。」「いつまでたっても自分に満足できない。」「自分の嫌いなところばっかり探しちゃう。」
こういう悩みが尽きないのは、自分の身体や性格のせいだと思っていませんか?
はっきりと言いましょう。
どれだけ流行のダイエットを頑張って体重が減ったところで、自分の嫌いなところ探しはやめられません。あなたが自分の身体を責めたり、努力不足の自分を責めている限り、この悩みは改善しないんです。
あなたの心のモヤモヤは、『あなたのいる環境』が原因にあるからです。
今回の記事は、どれだけ頑張っても自分に自信が持てないと感じる人に向けて、「人間関係を整理してみませんか?」という提案です。
◆あなたが浴びる言葉があなたをつくる
この世の中には、あなたよりも体重が重かったり、服のサイズが大きかったり、胸が小さかったり、肌が荒れていたり、身長が高かったり、肩幅が広かったり、足が短かったりしていても、キラキラした人生を歩んでいる人はたくさんいます。
「そういう人たちと自分との差はなんだろう?」って考えたことはあるでしょうか?
私はあります。
Lサイズの服しか入らないことでクヨクヨしていた私は、容姿にとらわれずに人前に立って活躍している人たちを見ながら、不思議に思っていました。私に足りないことは、外見ではない気がする。
ある時、そういう人たちの発言を聞いていて気付いたんです。
容姿にとらわれることなく自分の人生を生きている人たちは、自分を卑下するような言葉を自分に言わないし、自分を卑下してくる人も相手にしていない。
言葉は人を作ります。
今日のあなたは、あなたが浴びてきた言葉で作られているんです。
地に足をついて自分の人生を歩めている人と、身体に自信が持てない人との大きな違いは、身体や容姿ではなく『自分に浴びせる言葉の違い』にあります。
これを言い換えれば、「自分に浴びせる言葉を変えれば、あなたは変われる」ということです。
そのためには、『自分が』自分にかける言葉を変えるだけでは十分ではありません。『人が』自分にかける言葉も変えないといけない。そのためには、人間関係の整理が必要になります。
◆タチの悪い人たち
「また太ったんじゃない?」
「すっごい腕だね」
「でっかい脚してるね〜」
「すげぇケツだな!」
「まじデカい」
「お前の腹やばくね?!」
と言ってくる人、身近にいませんか?
それが友達だったり、異性だったり、親だったり。こういう言葉を頻繁にかけられて思春期を過ごしたという人の多くが、自分の容姿にコンプレックスを持つようになります。
こういう言葉はBody Shaming(身体を卑下する行為)と呼ばれ、西洋文化では既にハラスメントの一種として批判的に見られています。日本やアジア圏では、まだまだこの行為は日常で頻繁に見られ、人の心を一生傷つける行為だと知らない人たちが多くいます。
あなたを卑下する発言をする危険人物からは、まず、何がなんでも距離を置きましょう。どれだけ過去に恩があるとしても、立場が上だとしても、家族だとしても、です。
自分が言われて傷つく言葉を投げてくる人は、言われる側のあなたにとってのストレスになります。一緒にいたって良いことない。
そういう人たちのタチが悪い点は、人を選んでそういう言葉を投げているところ。あなたにはこういうこと言っても大丈夫だろうなと思って言ってるんです。
あなただったら「この人は大切にしていきたい」と思っている人に相手を卑下する言葉を言うでしょうか?
この人ならこれくらいのパンチは受け流してくれるだろう、思って言ってるんです。私は言われた側の気持ちがよく分かる。私自身がいつも「この人は多少荒っぽく扱っても響かないだろう」と思われていたから。
表には出せなかったし、自分でも気付いていなかったけど、内心では傷ついていました。
こういう人からの心ない言葉が積もり積もった結果が、今のあなたの自信のなさに繋がっているのではないでしょうか。
◆なぜ距離をおいた方がいいか
相手がどんなに優しい人だろうと問答無用で自分を卑下する言葉から離れた方がいいのは、そういう言葉を聞いてると、同じ言葉で自分を攻撃し始めちゃうからです。
知らぬ間に脳みその端っこでリピートされて、1番元気がない時に噛み付いてきます。
そして1番弱っているときに自分の嫌なところ探しが始まり、やがてそれが癖になる。
この癖は、どれだけ身体が変わっても治りません。身体ではなく、今まで自分が置かれてきた環境の問題だから。
ダイエットだって魔法ではないので、身体さえ変わればコンプレックスが解決できる、なんて単純な問題ではないんです。
私がこのフィットネス業界に入って間もない頃、身体が劇的に変わった後も自分に自信が持てずに止めていく人たちを見てきました。いくら私一人が褒めたって、本人はずっと心の中で自分の嫌いなところ探しをして、自分を痛めつける言葉をかけ続けているんです。
私はフィットネスで身体を変えるお手伝いはできるけど、それだけでは、私からの褒め言葉に頼る自信を生むだけでした。それじゃあ本質的な意味で本人のためにはなりません。
トレーナーとしての無力さを感じる一方で、フィットネスのあり方を見つめ直すきっかけとなりました。
以来、新しい人とセッションを開始するときには必ず、「自分の痩せたい気持ちが誰かの言葉からきてないか?」を確認するようにしています。
◆言葉を変えると人生が変わる
ニュージーランドで教えていると、セッション内の会話で使われる言葉の違いで気付くことがあります。
日本の人たちはよく
「こんな脚、世間に出すのが恥ずかしくて」
「こんな腕出したら笑われちゃうわ」
「また太ったって言われるのが怖くて痩せたい」
と人の目を気にして痩せようとしているんです。
自分の人生なのに、赤の他人にどうこう言われないように肩身狭そうに生きている。他人主体のダイエットをしているんです。
そんな目的でするダイエットなんかして、自分の人生なのに、自分が主人公じゃないですよね。結果が出たところで、一体誰のためになるのでしょう?
脚を出したら人から笑われた経験、腕を出したら人から嫌なことを言われた経験、太ったことを指摘された経験があるから、こういう思考回路になってしまうんです。
これは、身体が変わったところで解決する問題ではありませんよね。
他の人がどう思うかは置いといて、
「あなた」は何がしたい?
「あなた」はどうなりたい?
「あなた」はどう思う?
って自分で自分の人生の生き方を決められるようになるためにも、どういう言葉を自分に浴びせるかは重要です。
『自分の人生を良くするための』フィットネスをすること。あなたが努力を重ねるのはもちろん良いことですが、あれこれダイエット法を試すのではなく、環境・人間関係の整理から始めてみませんか。
体重や服のサイズを追うばかりで、「自分の人生をもっと楽しめるようになる」という本質を見失わないためにも。
自分の人生のためにも、ネガティブな影響を与えている人との関係を断舎離しましょう。勇気を出してやったことに後悔することはないはずです。だって、その勇気のおかげで、負のループを抜け出して前に進めるようになるんだから。
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