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テレビディレクターだった私が、PRを好きな理由。(後編)

自分が作って発信していた方が良かったのでは…という落ち込みを乗り越えるまで。

前編では、テレビディレクターとして番組を作っていた立場から、今、PR会社で仕事をしている私が、PRを好きな理由について書いた。ざっくりいうと、PRで沢山の人をメディアに露出させていくと、沢山の人や取り組み、企業が知られることになって、嬉しい。という話だった。

とはいえ、そんな嬉しい嬉しいだけで進んでいくほど甘くはない。

直面したのは、PR活動において「絶対」はない。ということ。

広告であれば、お金を払えば払っただけの形がのこる。この枠をいくらで買って、このような文章を載せて…と、結果がわかりやすい。

PR活動は、新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・Web…と、各メディアの記者やディレクターに対して、こんな話題がありますよ、こんな取り組みを始めますよ、今の社会の流れのなかでこんな価値がある情報ですよ、と情報提供をしていく。とてつもなく地道で、だけど、確約が取れない。

「こんなに良い取り組みなのに、なんで企画にならないの?」と、「自分がもしまだNHKにいたら、すぐに企画にするのに」と、悔しくなったり悲しくなったりしてばかり。

だけど、もしPR活動の結果、色んなメディアが取り上げてくれたら…私が一人で番組を作っているよりも沢山のメディアに、良い情報を届けてもらうことが出来る。

そう考えると、一人のディレクターとしての世の中への影響度より、PRを本気で極めて、世の中の良いもの良い人良い取り組みを、もっともっと沢山の人に知ってもらうお手伝いが出来るPRのプロフェッショナルになった方が、影響度が高いと思えるようになった。

そう思うようになってようやく、「NHKにいた方が良かったのでは」というモヤモヤを乗り越えることが出来た。(とはいえ、メディアアプローチでなかなか成果が出ない日が続くと、モヤモヤはすぐに首をもたげるのだけれど。だからこそ、結果を出し続けるしかないと思っている。)

コロナで対面講座をオンライン化 「OJT式PR塾」は世界からも受講生がー

しかも今は、PRのスキルを身につけて初心者でもPRを仕事にできるまでサポートする「OJT PR塾」というPRの塾の講師もしている。

この塾が手前味噌だが本当にすごい。

コロナのオンライン化で、日本中・世界からも受講生がいる。そして実際に、全くの未経験だった人たちが、PRフリーランスになっていく。

そしてジャンジャン、掲載報告が上がってくる。

こうなるともう、私一人でテレビの番組を作っていたよりよっぽどすごい。

日本中に、PRできる人が生まれることで埋もれていた人や活動に光が当たっていく…!日本だけではなく、世界にも受講生がいて、海を超えた海外から日本でのPR活動を実施して、そして結果を出している塾生もいる!!!

塾生のみんなの成果報告に、私は感動し、PRってすごい。ということを信じさせてもらっている。本当に、みんなありがとう!!!

2021年は、PRという仕事の面白さや可能性を、自分の言葉で伝えていく。

一人で出来ることには限りがある。だからこそ、出来る人を増やすことで世の中を確実に、少しずつでも明るくしていきたい。

今年は特に、OJT式PR塾の講師として、受講生の皆さんに成果を出してもらえるように、少しでも分かりやすく私の経験や学びを伝えていきたいと考えている。

これまではまだ、社長である笹木郁乃さんの斜め45度後ろからついていっているイメージでいたのだけれど、これからはしっかりと、私自身も「伝える」ことから逃げずに、笹木郁乃さんの真横で教えられる存在になっていきたい。

そしてまだ、PRという仕事を自分のキャリアの選択肢に考えていない人にも、選択肢に入れてもらえるように、PRという仕事についてもっともっと沢山の人に知ってもらうための発信をしていきたい。

私は私の人生の流れの中で、PRという仕事と出会い、PRが会社を人を輝かせることを知って、PRの力を可能性を信じているから。だから、私は私の言葉で、これからもPRという仕事の魅力を、難しさを伝えていく。それが、2021年の私の目標。

コロナで色んな企業が人が、苦しい思いをしている今だからこそ、良い取り組みを良いビジネスを、諦めないで済むように、勇気を与えられるPRという仕事を、世の中に広げていきたい。

ぜひみんなで、一緒に、頑張りましょう!!

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