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思わず手にとった3冊の本から考える自分の願望

こんにちは。ライターのミキ(@miki_writ)です。
あなたは本屋で思わず手にとってしまった本はありますか?
立ち止まる、手にとる、購入する、読むという行為のハードルはなかなか高いものです。

そのようななかでもなぜ読み切ったのかを、3冊の本を読んだ感想を書きながら考えてみます。

『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』(武田 友紀さん/飛鳥新社)

【手にとったきっかけ】
まさに気がつきすぎて疲れるタイプだったので、タイトルに惹かれました。
職場で気がつきすぎて消耗するのが早いような気がしているため、鈍感力のようなものを手にいれることを期待してページをめくりました。

【感想】
これは読書人生のなかでも、衝撃を受けた本。
なんとなく「大勢の人がいるオフィスだと疲れる」とか「なんか苦手な音がある」とか思っていたところのど真ん中にグサッときた感じでした。

なかなかこういうことって「体力つければ?」とか言われそうで、人に言うのがためらわれるところはあると思います。

「感覚が敏感な人」とか「HSP」とかって書いてあったら「もしかしたらそこまでではないのかも?」とか「知らない横文字が書いてある」とか思ってすぐ手にとるまではいかなかったのかもしれません。
「気がつきすぎて疲れる」と書かれていて、自分に当てはまるかも! と思わせてくれたので手にとり、HSPかも! と気づけたので感謝している本です。

本を通していろんな方が発信するようになったムーヴも含めて、ありがたいと思いました。
「え、こんなに同じような方がたくさんいるの?!」と思わせてくれた一冊です。

『ニートの歩き方』(phaさん/技術評論社)

【手にとったきっかけ】
これは自分がどんな状況になっても生きられる思考と力をつけておきたいと思い、読みたくなった本です。
持ち物を手放すのにハマってから「人間関係や持ち物をミニマムにするのは、逆に豊かなのでは」と気づいたので、それに関して極めている人の考えを知ることで、豊かさのヒントを得られると思いました。

【感想】
まず「ニート」というワードに惹かれます。できればそうして情報量を少なめにしたいと思っているため、同じ感じで「隠居」とか「年収90万円」とかっていうワードも好きです。

最近Abemaで『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』を見ているんですが、南米に住む人々がお金がある・ないにかかわらず楽しく遊んだり他者を助けたりして幸せそうに暮らしているシーンが印象的でした。

対して日本はお金を持っていないわけではなさそうなのに、心が焦っていたり、人が幸せになったら何かをとられてしまうように思ったりしている人が少なくはない気がします。

そうした気づきも含め「お金は必要だけど生活できていれば問題ない」と思えます。

『ニートの歩き方』ではこんなことが書かれていました。

思うに、何かちょっと物を作ったりすることを楽しみにできる人は貧乏に強い。創作は消費ほどお金がかからないし、作ったものがお金に変わることもときどきあったりする。

『ニートの歩き方』(phaさん/技術評論社)

この記載にはすごく納得しました。何かブランド品を買ったり外に娯楽を求めるよりも作ることに楽しさを覚えられるタイプなので、意見が似た先人から生き方を学ぶのはGOODなことだと再認識できたのかもしれません。

自分が知らない生き方なので「こういう選択肢があるんだ!」と目からウロコでした。

最後は第三者の視点から見た加害者家族に対する感想なので、そういった話が苦手な方は見ないことをおすすめします。




進むのですね……?






『加害者家族』(鈴木 伸元さん/幻冬舎)

【手にとったきっかけ】
「なぜ人は犯罪を犯すんだろう」と、以前から犯罪心理に興味がありました。
知人とニュースのことで話していたときに、加害者の家族で自ら命をたってしまうことがあることを知って衝撃を受けたので、どういう仕組みがあれば幸せの総和が大きくなるんだろうと思って手に取った本。

【感想】
この本に書かれているのは、加害者家族のその後の暮らしです。ちなみにお伝えするとここでいう加害者家族とは、加害者本人以外の、共謀していない家族のことです。

例えば、家の壁にらくがきをされたとか、脅迫の電話や手紙を何件も受けたとか、子どもが同級生にあいさつもできないまま、転校せざるをえなくなったとか。

まず被害者とその家族をケアすることは大前提として、加害者の家族は犯罪を犯したわけではないし、加害者に兆候がまったくなくて気づくことができなかった場合に、なんて仕打ちをうけるんだ、と正直なところ思ってしまいました。

アメリカでは加害者家族にたくさん手紙が送られたけど、内容は日本のそれとは違って「子どものケアをしてあげてね」という内容ばかりだという文化の違いにも驚きました。
書籍でも書かれていましたが、加害者家族のケアが犯罪の再発を防止するという仕組みには納得できます。

あくまでも第三者の立場でそう考えるのであって、渦中にいて、かつ、立場によってはまったくそうは思えないとは思いますが。

どうしたら犯罪は減るのか、どうしたら人は命をたたないですむのか、という視点でいろいろ考えさせられました。

まとめると、よりよく生きたいしよりよい社会であるといい

まとめると、先に挙げた2冊に関しては本を買うことの根底に「自分がよくありたい」みたいな考えがあると思いました。当たり前といえば当たり前かもしれません。

今ある負の解消と、これから起こるかもしれない事態への備えと。

最後の1冊は「社会がよくあってほしい」という欲があると思います。適切に物事が動いたら犯罪も減って、安心して暮らせるようになって自分も恩恵を受けられると思っています。

子どもの犯罪心理に関する本は読んだことがあったけれど、加害者家族について書かれた本は初めて読んだので、世の中に起こっている衝撃的なことや知らないことをたくさん知りました。

フラットに世の中を見るためにも、本のジャンルに対する食わず嫌いをなるべくしないようにしなければ、と思ったものです。

本に関する記事はまた書きます◎

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