子どもの話を聞くセイフティな環境づくりのすゝめ
今日は、子どもと話すにはまず環境づくりから!というおはなしです。
哲学カフェも「人の話は最後までちゃんと聞こう」というルールがあるように、子どもとの会話も、まずは聞くところから始めてください。
「聞く」にもいろいろありますよね。
あいづちを打つ、目を見ながら聞く、流し聞きなど・・・
でも、一番大事なのはセイフティ。
これが今回のキーワードです!
セイフティってどういう状態?
セイフティな状態とは、文字通り、安全が保障されている状態。自分のことばが聞かれて、理解されて、賛成はされないかもしれないけど受け止めてもらえる、という状態のこと。
とにかく安心して何かを発言できる環境のこと。
セイフティがない状態なのは、ことばがそもそも聞かれない、無視される、否定される、価値がないかのように言われる・・・など。
ある意味このセイフティな環境がつくれていれば、そのあとすべての議論は可能なんです。セイフティ=会話のための土台だからです。家庭でコレができていたら、信頼関係を築く基盤にもなるので、本当〜〜に大事!
セイフティな環境のつくり方
セイフティへの第一歩は、やはり待つこと。
大人と違って、質問されたらすぐに話す!というのも難しかったりします。それぞれのペースがありますので、言いたいことがありそうな場合は辛抱強く待ってあげましょう。
その聞こうとする姿勢を見せることがすでにとても良い意思表示です。
人間ってやっぱり言葉でつながる生き物です。言葉で自分を表現しますよね。もちろん、音楽や絵画など、言葉以外の手段で表現することもできますが、やはり基本は言葉じゃないでしょうか。
だから、それを聞く姿勢をちゃんと示すことは、その表現に受け入れられるだけの価値があるよって伝えることになるんです。
聞く姿勢をつくるというのは、すでにそういうメッセージを含んでいるんです。
これは、子どもがいくつになってもできること。
思春期になると、親を無視したり「ウザイ」しか言わなくなったりするということですが・・・「気にかけてるよ」というサインは届いてると、専門家の方が話しているのを聞いたことがあります。
「なにかあった?」「今日は学校どうだった?」だけでもなんでもいいので、あなたの考えてること、思っていること、知りたいよ、って伝えつづけるのが、いいかと思います。
そして、子どもから何か発言があったとき、それを否定しない!価値がないかのように扱わない!基本的なことですが、これも大事です。
かといって全部に賛成すべきということではありません。人はひとりひとりちがいますからね。とにかく、ここならなんでも言える、と思える環境づくりに気を配ってみてほしい、というおはなしでした。
ぜひ実践してみてください♪
フランス流こども哲学アトリエPHILOに興味をもってくださった方は、コチラから参加申し込みができます↓