『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』紹介
こんにちは、哲学講師のみきです。
このたび、初めての著書
『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』
が4月12日にWAVE出版より発売されます。
この本は、フランスの哲学の授業で教わる「考え方の型」を解説したものです。
どうしてフランス?
考え方の型って何?
哲学が役に立つ?
と、疑問に思う方もいると思います。
そこで、これらの疑問にも答えつつ、ここでは本書の特徴と、本書を読んでもらうことで読者のみなさんが得られるメリットを3つご紹介します。
著者自身がメリットを語るのは恥ずかしいのですが・・・せっかく時間をかけて、編集者さんと一緒にがんばって書いたので、少しでも多くの人に読んでもらえるなら!という気持ちで書かせていただきます。
『「自分の意見」ってどうつくるの?哲学講師が教える超ロジカル思考術』の3つのポイント
① 自分の意見のつくり方を5つのステップで解説
会議などで急に「あなたはどう思う?」と意見をふられてアタフタしてしまうこと、ありませんか?
自分の意見がない、あたりさわりのないことしか言えない、考えようにも何をしていいのか分からない・・・
そんな悩みを、本書では以下の5つのステップで解決します。
ステップ1 問いを立てる――旗を立てる
ステップ2 言葉を定義する――ダイヤルを合わせる
ステップ3 物事を疑う――頭のなかに余白をつくる
ステップ4 考えを深める――思考の海に潜る
ステップ5 自分の答えを出す――立場を選び取る
この5つのステップは、フランスの高校生たちが受験する高校卒業認定試験(バカロレア)の哲学科目対策をアレンジしたものです。
フランスの高校生は哲学の授業で「考え方」「自分の意見のつくり方」そして「意見の主張の仕方」を徹底的に学びます。これが5つのステップのもとになっています。
本書ではそれぞれのステップに、実践しやすいように具体例をたくさん盛り込みました。
読者が受け身にならないように、それぞれのステップで練習問題も用意しました。
読みながら、すぐに考える訓練ができるようになっています。
思考術を解説して終わり、という本もたくさんありますが、読者に読みながら考える力をつけていってほしいので、ぜひアクティブラーニングの姿勢で、5つのステップを習得してください!
② コミュニケーション能力がアップ!仕事も早くなります。
フランスで学ぶ「考え方」の特徴のひとつは、モヤモヤを言語化して、ひとつずつでもいいから、とにかくものごとを「クリアに」していくことです。
モヤモヤがあるのが悪いことではありませんが、答えを出さないといけないときや、何か発言をしないといけないことは実際にありますよね。
そういうとき、このフランス流の考え方はとても役に立ちます。
たとえばフランスでは、言葉を「なんとなく」使うことはしません。
普段の会話のなかでも、「その状況をあらわすなら、その言葉じゃなくてこっちの言葉がしっくりくるな」といったように、フランス人は言葉をとても丁寧に使っています。
言葉をなんとなく使うのをやめると、自分の考えもくっきりとしますし、また相手の言いたいこともすぐにつかみとることができます。
5つのステップでは、思考をクリアにしていく方法を数多く書きました。
相手の考えを言い換えたり、まとめたりして、人とのやりとりがこれまで以上にスムーズにできるようになるでしょう。
自分の考えも的確に伝えられるようになるので、伝達ミスも減らせます。
その結果、仕事のスピードも早くなります。
③ フランスの歴史あるメソッドが1冊に
思考術について書かれた本では、起業家や医師など、個人の経験にもとづいて書かれたものをよく見かけます。
日本では考え方を教わらないからでしょう。
しかし、フランスではそれを学校教育の中で教わります。
高校生全員が、哲学の授業で考え方を学ぶのです。
ナポレオンが1808年に哲学のバカロレアを創設して以来200年以上、ひとつの学問として教えられてきた伝統的なメソッドです。
私がフランスの哲学科で学び、さらに現地の高校で哲学を教えるなかで、私自身が身をもって実践してきました。
考えることを苦手とさえ思っていた私が、今ではフランス人と対等に議論しあえるまでになりました。
そんな、これまでの10年間のフランス生活で得た学びを、この1冊にまとめました。
日本で暮らしている読者にはなかなか知る機会のない、フランスの考え方のメソッドが本書につまっています。
フランス人ってどんなふうに考えているの?
どんな教育を受けているの?
と、フランスのことが知りたいという方にとっても、いろんな新たな発見があるはずです。
ぜひ、みなさんも本書を読んで「自分の意見」をつくり、考え、いろいろなところで実践してください。
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次回は本書を執筆するにあたっての制作秘話のようなものを書こうと思います。
秘話ってほどのものでもないのですけど、子ども二人を育てながら本を書くのはけっこう大変だったので、そこをどうやりくりしたのか?ということについて。
読んでくれる方になにか参考になるものがあるかもしれないので、書いて残しておこうと思います。