【薬膳のキホン⑤ 五性】
薬膳には食材の性質を表す指標として
「五性」というはかりかたもあります。
これは、食材が体内に入ったときに、
体を冷やす、温める、どちらでもないといった性質
(寒性、涼性、平性、温性、熱性)の分類のことです。
「スイカを食べるとお腹が冷える」とか
「ショウガ湯を飲むと温まる」なんて言いますよね。
今や「冷え」は人類の敵くらいに言われていますが(笑)、
【薬膳のキホン①】で書いたように、
「自分の体質」と「今の体調」と「現在の季節」に合った食材を選んで食べること
が大切です。
熱を持っていて冷ましたいとき、
のぼせやほてりを抑えたいときなど、
温めるよりも体を冷やすものがいい場合もあるのです。
(これらの原因はひとつではないので症状に合わせます)
体を冷やすものと温めるものを組合わせることによって、
それぞれの特性を緩和することもできます。
↓の表を見てください。
馬肉は体をとても冷やします。特に馬刺は火も入れないので、なおさらその特性が強く現われます。
しかし馬刺には、体を温めるタマネギ、ショウガ、ニンニクが添えられてきますね。
こうすることで、冷やす作用、温める作用がともに緩和されるのです。
これは、単に美味しいからということではなく、先人の知恵なのでしょう。
さて、実りの秋、果物の例も載せておきますね。
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