FUJIFILM NEOPAN100 ACROS
フジフィルムから販売されている唯一のモノクロフィルム、NEOPAN100 ACROS。
2018年に販売停止になりましたが、設計変更がされて2019年11月に販売が再開されました。
私は、普段モノクロフィルムを使いませんが、このフィルムは、デジタルスキャンと相性がよいと聞いていたので販売中止前に旧型のアクロスを買っていたのです。
その後、冷蔵庫に入れたままになっていたのですが、久しぶりにモノクロ写真を撮ってみようかなと思い取り出してみると有効期間が切れていたので慌ててアクロスで写真を撮りに行ってきました。
現像およびスキャンは、PriNet1さん に郵送で依頼しました。
使用カメラは、二眼レフのPrimoflex Automatです。
あくまでデジタルスキャンした画像での感想ですが、ISO100の低感度フィルムだけあって、粒子が見えるようなことなく、階調表現も優秀で、一緒に持っていったα7Ⅲで撮影した写真と全く遜色ありません。
まさに最先端の技術で作られたモノクロフィルムであるといえます。
ただし、私がフィルム写真に期待するのは、意図せずに偶発的に撮れた写真(光線漏れ、ムラ、カラーバランスの変調)であったりフィルムメーカー等の違いによる特有の個性であったりするので、その点、アクロスは優秀すぎて面白みに欠けるように感じました。
それでも、アンセル・アダムス氏のように確かな技術により撮影されたモノクロ写真は本当に美しいです。
いつかは、ドラマチックなモノクロ写真を印画紙に引き伸ばしたいと思っています。
そのときは、プロラボに焼き付けを依頼したいと思います。