#6 若櫻湯としばしお別れ
語学が好きで、言語を学ぶのに「つらい」と思ったことはありませんでした。
さっぱりわからないことも、
覚えた端から忘れるもどかしさも、
検定前の追い詰められる感じも、
全部楽しい。
そう思っていたけれど、今回初めて「つらい勉強」をしました。
突然のお知らせ
毎日機嫌良くミャンマー語を学んでいた時に、突然現れたお知らせ。
ミャンマー語スピーキング実践の場であり、九州で唯一のミャンマー料理店、若桜湯、閉店。
ショック。
まったく予想していなかったし、理由がわかりませんでした。いつも盛況というわけではなかったけど、ミャンマーの方達で賑わっていた日もけっこうあったのに。
しかも、閉店の2日前に発表って…。
来年もお店に通えるように、福岡に行く仕事の日程を調整して、スケジュール帳にもたくさん書き込んでいたのに。
つらい勉強
なんとか最終日の夜に行ける段取りがつきました。
当日の昼間は、店員さんに伝えたい気持ちの単語の学習。
「悲しい」「残念」「寂しい」…なんてつらい勉強でしょう。結局ちっとも頭に入ってきませんでした。
最後の注文
最後の注文は何にしよう。
ラペットゥ(お茶の葉サラダ)は決めていましたが、
メインは…
チェッターヒン(鶏カレー)にしようか、
シャンカウスエ(チキントマト風味の麺)にしようか、
まだ食べたことがないチェーオーにしようか…
食べたい料理が多すぎて選べません。
結局、若桜湯で初めて食べてミャンマー料理に一気にハマったモヒンガーにしました。
ラペットゥは塩味が効いていて、ビールに合いそう。
私は車なので飲めませんでしたが。
薄味のモヒンガーと一緒にいただくとちょうど良かったです。
ရှင်းမယ်
ရှင်းမယ်(シンメー「お会計お願いします」)はもう慣れました。その後、昼間勉強した言葉を使って気持ちを伝えたかったけど、結局だいぶ日本語に。店員さん達は日本語が上手です。
レジ横には、来年買う約束をしていたラペットゥのセットが!
左下が発酵させたお茶の葉。右が揚げ豆、上が干しエビです。千切りキャベツとトマトと混ぜればミャンマーサラダが出来上がります。
揚げ豆も購入。
そして、実は、商店街の奥にミャンマーグッズを売っているお店があって、若桜湯が閉店しても食材はそこで買えることを教えていただきました。
少し光が
いつものミャンマー人店員さんと会計の金額などをミャンマー語でやりとりしていると、奥から日本人のオーナーさんが出て来られて、お店の外まで見送ってくださいました。敢えてここには書きませんが、閉店の事情を話してくださり、
「地域に住むミャンマーの人たちにとって祖国の料理を味わえる場所を無くしたくない。いつか再開したい。」というお気持ちもお聞きしました。
完全撤退というわけではなく、
しばらく休業ととらえて良さそうです。
ミャンマー語学習継続
語学は、話す相手を失ったらとたんにモチベーションが下がって長続きしません。学び始めたばかりのミャンマー語もどうしようか迷っていました。
ただ、いつか再開する可能性をお聞きしたので、その日を待ちながら学習を続けていこうと思います。
若桜湯とはしばしお別れ。
再オープンした時は、もっと流暢にミャンマー語を話す客になっていたいです。
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